
「まぜそば(1.5玉)」(¥750)。素材の等身大の持ち味が十分引き出せるよう加熱温度を考慮しながらタレを作り、ミートチョッパーで粗挽きした粒状の背脂を厳選する。一つひとつのパーツにまで、細心の気配りが行き届いた良杯だ
シンプルにして必要十分。引き算を極めた、まぜそばの最適解を是非!
本年5月10日、千葉市に新しい風が吹いた。同市屈指の実力店として君臨し続けてきた『梨の花』の跡地に、新店がオープンしたのだ。野老氏が店主を務めるその店の名前は『ヒイラギ食堂』。『梨の花』のラーメンへの愛情が高じて同店へと弟子入りし、その味をしっかりと受け継いだ、腕利きラーメン職人だ。
現在、提供する麺メニューは、3種類の「まぜそば」、こってり系の「ギタギタ背脂の醤油らーめん」、あっさり系の「支那そば」「塩らーめん」等だが、特に高い人気を誇るのが「まぜそば」。
「『まぜそば』と言えば、一般的には、多種多様なトッピングを盛り付けたガッツリ系という印象が強いと思いますが、当店のそれは、至ってシンプル。麺・タレ・背脂に薬味のネギのみを載せた、引き算の極致です」。
プリっと粒状と化した固形背脂の甘みが、芳醇なタレとタッグを組んで、味覚中枢を心地良く刺激。中盤から別皿のトッピングを投入すれば、テイストが激変。好みの実食スタイルを探求する楽しさもある、類例のない傑作だ。

住所 千葉市若葉区高品町1586-5
時間 11:30〜LO14:30、18:00〜LO23:30
定休日 火曜
駐車場 無料(7台)
お問い合わせ なし