４代目松屋食堂（船橋市）｜【ラーメン官僚 田中一明の月刊ずるっと千葉】

４代目松屋食堂
（「月刊ぐるっと千葉」2018年3月号掲載）

※掲載内容は取材当時のものです。営業時間、メニューなどは現在変更になっている場合があります。また、閉店になっている店舗もありますので、ご注意ください。

「しょうゆラーメン（細麺）」。動物系と魚介系をブレンドした芳醇なスープが、醤油ダレの円やかな風味を一層引き立てる看板メニュー。麺は、地元の名門製麺所『山田食品』製。北海道産小麦の艶やかな香りが、好印象を約束する。

全メニューがオンリーワン！ 絶え間なく前進し続ける、心強き新進気鋭

ＪＲ下総中山駅北口を起点に、中山法華経寺まで伸びる参道。この参道沿いで３代にわたり中華料理店を営んできた『松屋食堂』が、2017年11月、ラーメン専門店としてリニューアルを遂げた。
同店の店主・松谷氏は、大のラーメン好き。「『松屋食堂』の４代目として跡を継いだ暁には、ラーメンをメニューの軸に据えたい」との志を胸に秘め、人気ラーメン店で修業。ラーメン作りの技量を磨くべく研鑽に励んできた。
現在、同店が提供するラーメンは、いずれのメニューも完全なオリジナル。修業によって得たノウハウは、修業先の味の模倣でなく新たな味の開発に活かされる。
鶏清湯と豚白湯をブレンドした動物系スープと、鰹・煮干しから出汁を採った魚介スープの２種類を用意。メニューに応じて、両者を縦横無尽に使い分ける。
麺にも抜かりはない。食べ手のニーズに応えるため、細麺と中太平打ち麺を揃える。「これからも、絶え間なく味をレベルアップさせていきたい」。そう語る店主の眼差しからは、固い決意が垣間見えた。