ラーメン豚の穴（いすみ市）｜【ラーメン官僚 田中一明の月刊ずるっと千葉】

ラーメン豚の穴
（「月刊ぐるっと千葉」2018年8月号掲載）

※掲載内容は取材当時のものです。営業時間、メニューなどは現在変更になっている場合があります。また、閉店になっている店舗もありますので、ご注意ください。

「小ブタ」。店主がオマージュする『ラーメン二郎目黒店』の味に倣い、スープは非乳化。豚のゲンコツと背ガラに豚うで肉を加え、６～７時間掛けて丁寧に煮込んだ出汁は、非乳化タイプとは思えぬ程のコク深さ

実力店『豚頂』の2ndブランドが爆誕！非乳化タイプの二郎系を提供

「現在、いすみ市の近辺には 『ラーメン二郎』 のようなガッツリ系ラーメンを提供する店舗がありません。私は 『二郎』 の愛好家で、以前からこの味の魅力をいすみの地に広めたいと考えていました。つまり 『豚の穴』 は、自身の夢の実現の場だということです」。そう語る野田氏は、かつて湾岸エリアで一世を風靡した実力店『たいふう（閉店）』の店主その人。ラーメン作りの手腕の確かさは折り紙付きだ。
「二郎系ラーメンを手掛ける際には、スープを濁らせない非乳化タイプにしようと決めていました」と店主。非乳化スープは、ともすればうま味が不足しがちだが、スープを採る際に生じる背脂・液状油・チャーシューの煮汁を駆使することで見事に克服。『浅草開化楼』 謹製の極太麺にも競り負けない、重量感のあるうま味を構築することに成功している。
「小ラーメン」 で250ｇの麺と２枚の豚、「小ブタ」 では５枚もの豚が鎮座する圧巻のボリューム。地元客はもちろん、付近の海水浴場客の栄養補給源として、大活躍が期待されるところだ。