GoodDayRamen 千夏８（横芝光町）｜【ラーメン官僚 田中一明の月刊ずるっと千葉】

GoodDayRamen 千夏８
（「月刊ぐるっと千葉」2018年9月号掲載）

※掲載内容は取材当時のものです。営業時間、メニューなどは現在変更になっている場合があります。また、閉店になっている店舗もありますので、ご注意ください。

「千夏っちゃんラーメン」。豚ゲンコツ・豚足・背脂から丁寧に出汁を採った、豊潤なコクが映える１杯。ニンニク・胡椒・ハチミツを用い、引きが強く個性的な味わいを演出。カエシには、地元匝瑳市の『タイヘイ醤油』を採用

屋号の意味は「千葉の夏」。果敢に地産地消に取り組む九十九里の新鋭

「サーフィンが大好きで、千葉の夏に惚れ込んでしまって。店の屋号である『千夏』は、千葉の夏をリスペクトする気持ちを込めたものなんです」と笑う萩原店主。
横芝の名店『二升屋』が移転し、屋号、提供メニューともに全面的に刷新したのが、こちらの『千夏８』。「リニューアルに当たっては、子供連れのお客様でも気軽に立ち寄れる店にすることを心掛けました」。その言葉どおり、店内の雰囲気は開放感と清潔感に満ち溢れている。数多く設けられたテーブル席も、家族客に対する心配りの表れだ。
幅広い食べ手の嗜好にきめ細やかに対応したいと、醤油・塩・つけ麺など多岐にわたるメニューを用意するが、中でもイチ押しなのが「千夏っちゃんラーメン」。
濃厚つけ麺のスープを作る過程で採れる、豚ゲンコツ・豚足・背脂ベースの出汁は、舌上で豚のうま味とコクが春夏秋冬のごとく移ろうフルボディの味わい。提供する直前に加えるハチミツの甘みが味の決め手。内房の名店『大ちゃんらーめん』へのオマージュを込めた力作だ。