餃子の並商《千葉市若葉区》
(「月刊ぐるっと千葉」2021年1月号掲載)
※こちらのお店は閉店しました。

「鶏白湯そば」。1号店『(麺)並木商事』の人気の火付け役となった超濃厚系鶏白湯ラーメンが、「鶏白湯そば」のプロトタイプ。スープをサラリとさせ、より大量のモミジから出汁を採るようにするなど、鶏の素材感をより一層分かりやすい形で演出するための手直しが施されている。スープが味蕾に触れた刹那、味覚中枢にズバンと刺さる鶏の滋養味が、好印象を約束
味良く懐に優しい 1杯を是非! 目指すは、麺と餃子の二頭馬車体制
28歳で料理人の道へと進み、ラーメンをはじめ、様々なジャンルで修業を重ねた並木店主。『餃子の並商』は、同氏にとって特に思い入れが強いラーメンと餃子が二枚看板。「大量の手作り餃子を安定的に提供するのは、手間が掛かります。しっかりとしたラーメンを出しながら餃子作りもこなす。ここは、そんな私の夢を実現させる場所なんです」。 看板は「鶏白湯そば」だが、餃子と一緒に食べてもらうために、クオリティを確保しながら価格を抑え込んだ「背脂そば」も人気。皆さんも是非、お気に入りの1杯を見付けてもらいたい。
〈並木 章二 店主インタビュー〉
田中(以下田):店主とは初対面ですね。お会いできてうれしいです。早速ですが、このお店では、レギュラー、限定を問わず何種類ものハイレベルなラーメンが精力的に提供されています。なのに、屋号が『餃子の並商』。まるで、餃子専門店のような店名になっていますが(笑)。
並木(以下並):はい。私は38歳で独立するまでに様々な飲食店で勉強させてもらいましたが、ラーメン店以外での修業経験もありまして。千葉市の『餃子房じらい屋』でお世話になっていたときに、餃子作りって面白いなと。それから私自身が、ラーメン・餃子・チャーハンの3点セットで食べるのが好きということもありますね。
田:なるほど、それでラーメンと餃子の両方に力を入れた『並商』を作ったんですね。
並:はい。双方に、全く同じだけの労力を注いでいます。ちなみに、餃子は完全な手作り。餃子は上手く握るのが難しい上に、修練を積まないと短時間で個数を作ることができません(笑)。1時間に200個作れるようでなければ、餃子で商売するのは難しい。
田:ここまでクオリティが高いラーメンを作りながら、餃子も手間ひまが掛かるとなると、大変じゃないですか。
並:はい。楽ではありませんが、これが私の夢ですからね(笑)。
田:「中華そば」(480円※当時)「背脂そば」(580円※当時)の価格がめちゃくちゃ安いですね。千葉・都市部の店とは思えないほど。
並:餃子とセットで召し上がっていただいても、1,000円を切る価格にしたかったんです。「背脂そば」は、粗めに潰してチャーダレに漬け込んだ背脂が味の決め手ですが、作るのにそれほど費用は掛かりません。麺も自家製ですし、手を尽くせば安くても良いものはできますよ。
田:このクオリティでワンコイン前後の価格。感服です!
並:ありがとうございます。これからも『並商』らしく頑張っていきますね。
餃子の並商
住所 千葉県千葉市若葉区若松町 531-200
営業時間 11:30~LO15:00、 17:30~LO 21:00 (土日祝11:30~LO 21:00)
定休日 木曜
駐車場 あり(21台)
お問い合わせ ☎043-304-2106
リンク
▶️ ラーメン官僚 田中一明の月刊ずるっと千葉【アーカイブ】