ケンラボ《流山市》｜【ラーメン官僚 田中一明の月刊ずるっと千葉】

ケンラボ《流山市》
（「月刊ぐるっと千葉」2020年1月号掲載）

※掲載内容は取材当時のものです。営業時間、メニューなどは現在変更になっている場合があります。また、閉店になっている店舗もありますので、ご注意ください。

「魚介豚骨ラーメン（お得盛トッピング）」。豚骨と鶏ガラ・モミジを丁寧に炊いたスープに、香り高いカツオ油＆枯節パウダーをオン。「スープに好影響を及ぼす生きた麺を使いたい」と、製麺所や麺の加水率にまでこだわり抜いた看板メニュー

目指すは、万人に愛される味！トッピングで個性を演出する流山の新鋭

「茨城県から新天地へと移転する際、住む人たちの息づかいが聞こえてきそうな住宅地を選ぼうと決めていました」。15年以上かけて複数店舗での修業を重ね、様々な環境で食べ手と接してきた山口店主が、一国一城の主として第一に掲げた方針は、「地域に寄り添う店」を創ること。
この方針に基づき、現在、同店が手掛ける「魚介豚骨」「濃厚味噌」を始めとする諸処の麺メニューは全て、食べ手を選ばないスタンダードな味わいとなっている。「ウチの店に足を運んでくれるお客さんは、性別も年齢もマチマチ。なので、ラーメンは誰にとっても馴染み深い味に仕上げ、１杯に個性を与える役割はトッピングに委ねました」。確かに、味付玉子を油揚げで包んだ「きつねの玉子」は、口に含むと、油揚げ＆卵黄の甘みの二重奏が味覚中枢を直撃。十分個性的な一品だ。
「年明けから、限定メニューを定期的に提供していきたいと考えています」と笑う店主。熟練のラーメン職人が講じる、次の一手は何か。今後の展開が楽しみで仕方がない。