麺屋 咲《船橋市》
(「月刊ぐるっと千葉」2020年5月号掲載)
※こちらのお店は閉店しました。

「味玉中華そば(醤油)」。動物系素材と魚介素材を、店主が最適と考えるバランスで掛け合わせたスープは、各種素材の特長を最大限まで活かした垂涎の味わい。しっかりと手揉みされた『浅草開化楼』製太麺の啜り心地も秀逸
食べ進めるにつれ、移ろう味わい!店主の想いこもる渾身の1杯を是非
「ラーメンは、素材の選び方や調理の仕方の違いで無限の味わいが創り出せる魅力的な料理。ただ、用いる丼はひとつという制約がある。その制約の中で、どこまで食べ手に喜んでもらえるかを考え抜くのが、ラーメン職人の醍醐味だと思います」と、語る福田店主。
そんな店主が試行錯誤の末に考え出したのが、丼の手前と奥とで異なる種類の香味油を用いるというギミックだ。
手前側の油(椎茸・アンチョビ・ポルチーニを使用)とスープが交ざり合えば、豊かなコクと重厚なうま味が生まれ、奥側の油(金目鯛・生姜・ニンニクを使用)とスープが一体化すれば、芳醇な香りと華やかなうま味が立ち上がる。
ベースとなるスープは、鶏・豚ゲンコツ・豚足等の動物系を丁寧に炊き上げ、煮干し等の魚介素材を合わせたもの。鶏の滋養味を豚のコクがしっかりと支え、煮干しの和風味が華を添える盤石の構成。
食べ進めるにつれ、手を取り合ううま味の種類が増え、レンゲを運ぶ手が止まらなくなる。1杯の丼に物語あり。今年の千葉最注目の1軒だ。
麺屋 咲(さく)
住所 千葉県船橋市東中山2-3-2 東中山駅前ビル102
営業時間 月・火・金曜11:30~14:30、18:00~21:00 水・土・日曜11:30~14:30
定休日 木曜
駐車場 なし(近隣にコインパーキングあり)
お問い合わせ ☎なし
リンク
▶️ ラーメン官僚 田中一明の月刊ずるっと千葉【アーカイブ】