志奈そば 田なか いすみ店《いすみ市》|【ラーメン官僚 田中一明の月刊ずるっと千葉】

志奈そば 田なか いすみ店《いすみ市》
(「月刊ぐるっと千葉」2021年8月号掲載)

※掲載内容は取材当時のものです。営業時間、メニューなどは現在変更になっている場合があります。また、閉店になっている店舗もありますので、ご注意ください。

「濃厚煮干チャーシューそば」。千葉の海への愛情の証として、スープに用いる煮干しは、九十九里産のみを使用。宙を舞い鼻腔をくすぐる煮干しの芳香と、口の中いっぱいに広がる滋味深いうま味に、思わず頬が落ちそうになる。合わせる麺は、店主の奥さんの実家が営む製麺所で作られた低加水ストレート。みずみずしい刻みタマネギも、メリハリ豊かな食感の演出にひと役買っている

コンセプトは大衆酒場!都内の実力店『田なか』が待望の外房凱旋

日本屈指のサーフスポットである「太東海水浴場」を間近に望む、国道128号線沿い。都内
に2店舗を構える実力店『志奈そば 田なか』の3号店となる『いすみ店』は、2021年5月27日、サーファーである田中店主の悲願だった、波と戯れることができる場所にオープンした。
この店のコンセプトは大衆酒場。「お酒や小料理を堪能した後、他店に移動することなくラーメンが味わえる。そんな店を目指します」。同店オリジナルメニューとして、コンセプトに沿った安価な「ニラそば」等も用意。外房のラーメンシーンを彩る1軒になりそうだ。

〈田中 友規 店主インタビュー〉
田中一章(以下一):都内のお店では何度もお会いしていますが、千葉では初めてですね。ついに念願が叶い、サーフィンの聖地に新店舗を出店。おめでとうございます!
田中友規(以下友):サーフィン仲間からも「都内は遠くてなかなか足を運べない。こっちに店を出して」と言われていましたからね(笑)。今は、都内の店はスタッフに任せ、私は、ほぼ毎日この店の厨房に立っています。
一:毎日、外房から都内まで通わずに済むようになりましたね(笑)。それにしても趣のある物件だ。新店なのに、年季が入った老舗のような雰囲気が堪らないですね。
友:今回は、大衆酒場のようなお店にしたくて(笑)。夜の営業では、モツ煮、肉刺し、フォアグラ風レバーなどの小料理も出しています。
一:手書きでメニューが書かれたホワイトボードが良い感じですね。「ニラそば」は、いすみ店のオリジナルですよね。
友:はい。安い値段で飲み食いできる大衆酒場がコンセプトなのに、出すのは1000円前後のラーメンだけというのも、サマにならないですからね(笑)。幼い頃、ニラをたっぷり載せたインスタントのチャルメラを、父がよく作ってくれたんです。シンプルな1杯でしたが、私は好きで。そんな父のラーメンをモチーフにしたのが「ニラそば」です。トッピングがニラだけなので価格は下がりますし、飲んだ後の締めにもピッタリかと。
一:600円! 確かに、破格の安さだ。
友:ただ、スープや麺のクオリティは、この店の他のあっさり系ラーメンと全く変わりません。九十九里産煮干しと鴨ガラで出汁を採ったスープに、自家製麺です。
一:確かに、600円とは思えないほど贅沢な1杯でした。最後に、今後の抱負を聞いて良いですか。
友:地元の方々やサーファー仲間の胃袋を支えるお店にしていければと思います。お気軽に足を運んでいただければ、嬉しいですね。
一:これからも応援しています!

志奈そば 田なか いすみ店

住所 千葉県いすみ市岬町中原125-11

営業時間 11:00~14:00、17:30~21:00

定休日 月・火曜

駐車場 無料(10台)

お問い合わせ0470-62-5518


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