煮干拉麵専科 慶雲海《千葉市》｜【ラーメン官僚 田中一明の月刊ずるっと千葉】

煮干拉麵専科 慶雲海《千葉市》
（「月刊ぐるっと千葉」2022年1月号掲載）

※掲載内容は取材当時のものです。営業時間、メニューなどは現在変更になっている場合があります。また、閉店になっている店舗もありますので、ご注意ください。

「ラーメン（並）」。ウルメ・カタクチ・サバ等の煮干しの風味を、ゲンコツ・鶏ガラのうま味＆コクが土台として支え抜く。火加減や投入する煮干しの量を調整することで、煮干しのうま味の粋のみを取り出すことに成功

煮干系のお手本！ 修業先と前店の特長を活かしつつ独自のセンスを加味

同店は、12月10日にグランドオープンしたばかりの新店。が、腕を奮う長谷川店主は、30年もの長きにわたり、ラーメン職人の道をひた走ってきた超ベテランだ。
同氏は、既に熟練の腕利きであったにもかかわらず、２０１８年、煮干しラーメンの名店『海空土』の門を叩き、３年間修業。「昔一度、独学で煮干しラーメンづくりに挑み、うまくいかないことがあったんです。そのことをご存知だった『海空土』の楠田店主から『ウチでノウハウを学び、煮干しラーメンづくりに再挑戦してみないか』と声を掛けていただき、ゼロから学び直したのです」。ラーメンと向き合う姿勢も、どこまでも真摯だ。
現在、長谷川店主が紡ぐ１杯は、修業先の味と、『慶雲海』の前にこの店舗で営業していた『一恭』の味の特長を掛け合わせ、かつ、店主ならではの創意工夫を施したもの。「開業に向けて背中を押してくれた楠田店主と、惜しみなくアドバイスして頂いた『一恭』さんには、心から感謝しています」と店主。同店の未来に心からエールを送りたい。