らーめん屋 てんまる《銚子市》｜【ラーメン官僚 田中一明の月刊ずるっと千葉】

らーめん屋 てんまる《銚子市》
（「月刊ぐるっと千葉」2022年4月号掲載）

※掲載内容は取材当時のものです。営業時間、メニューなどは現在変更になっている場合があります。また、閉店になっている店舗もありますので、ご注意ください。

「ねぎらーめん」。『ラーメンショップ』と言えばネギラーメンが看板商品だが、『てんまる』でも同メニューは健在。清冽なネギの風味が、濃厚なスープを程良い塩梅へと緩和。160ｇの麺量もペロリと食べ切れてしまう

東京・立川の老舗が銚子へと移転！風光明媚な海の街で紡ぐ新たな１頁

「2019年５月に、趣味であるサーフィンをしに訪れた屛風ヶ浦の壮大な風景にひと目惚れ。この地を終の棲家と定め、38年間営業を続けてきた東京の店（『ラーメンショップ立川錦町店』）を畳み、同年12月、家族で銚子へと移住してきました。海沿いの町に店を持つという夢が叶い、嬉しい限りです」。折しものコロナ禍もありオープンは昨年11月となったが、銚子のお客さんの人情に支えられ、開業初日から３ヶ月経った現在も、１日も欠かすことなく完売するほどの人気店に。銚子初の朝らーめん（８〜10時）も好評を博しているようだ。
新井店主が手掛けるラーメンは、立川時代と同様、動物系素材から丁寧に出汁を採った濃厚かつ豊潤な１杯。「自分が培ってきたラーメン作りの技術を最大限活かして、１杯１杯を丁寧に作ることを心掛けています」。
スープを口に含んだ瞬間、重厚な動物系のコクに支えられながら伸びやかに拡がる醤油ダレのうま味。本能の赴くままに箸とレンゲを絶え間なく動かし続けていると、いつの間にか丼が空っぽになっていた。