焼きあご煮干しらぁめん はなかぜ～花風～《千葉市》｜【ラーメン官僚 田中一明の月刊ずるっと千葉】

焼きあご煮干しらぁめん はなかぜ～花風～《千葉市》
（「月刊ぐるっと千葉」2022年6月号掲載）

※掲載内容は取材当時のものです。営業時間、メニューなどは現在変更になっている場合があります。また、閉店になっている店舗もありますので、ご注意ください。

「特製焼きあご煮干し塩らぁめん」。地域住民の年齢層の幅広さを考慮し、煮干し特有の癖や苦みを徹底的に排除。動物系素材（鶏豚）のコクを土台に、アゴの芳醇な香りを押し出すことで、食べ手を選ばない普遍的な味わいの演出に成功

煮干ラーメン好きが高じ作り手へと転身！ 麗しきアゴの香りにKO必至

ロケーションは、ＪＲ新検見川駅の目と鼻の先。2022年２月17日にオープンした『はなかぜ』は、煮干ラーメン好きが高じて独学でラーメン職人の道へと飛び込んだ目黒店主とその奥さんが営むアットホームな店舗だ。
「この店の住所である花見川区花園から『花』の字を、風のように地元の方々の傍に居続けたいという気持ちから『風』の字を借りました」。そんな気持ちが通じるのだろうか。ａｉｋｏのＢＧＭが流れる店内で、店主夫婦とのコミュニケーションを楽しみに、店を訪れる客が引きも切らない状態だ。
券売機の筆頭を飾る「特製焼きあご煮干し塩らぁめん」が看板メニュー。豚ゲンコツ＆鶏モミジのコクを圧力寸胴で搾り取り、アゴ・イリコ等の「海の幸」の滋味を優しく折り重ねたスープは、幾種類もの天然素材の風味が舌上で一と化すフルボディの味わい。福島『羽田製麺』謹製の平打ち麺も、「このスープにしてこの麺あり」。スープのうま味をガッチリと掌握し、口元へと運び込む。さらに限定の「焼きあご煮干し濃厚らぁめん」には、『村上朝日製麺』の特注麺を使用する。