ラーメン花屋《君津市》｜【ラーメン官僚 田中一明の月刊ずるっと千葉】

ラーメン花屋《君津市》
（「月刊ぐるっと千葉」2023年2月号掲載）

※掲載内容は取材当時のものです。営業時間、メニューなどは現在変更になっている場合があります。また、閉店になっている店舗もありますので、ご注意ください。

「チャーシューメン」+「ライス」。純鶏スープに鶏油を合わせ鶏のうま味を重層化させる、カエシにチャーシューの煮汁を用い豚の分厚いコクを添える等、随所で「技」が光る良杯。麺は自家製。毎晩24時から打ち始める力の入れようだ

あふれ出す鶏滋味にほっこり。朝から食べられる、極上出汁系ラーメン

昔からラーメンが好きで、様々なお店に足を運んでいたという花岡店主。「訪れたお店でラーメン職人が腕を振るう姿に憧れ、気が付けば、自分も同じようになりたいと思うようになっていました」。
そんな店主が提供するのは、出汁を採らない竹岡系ラーメンが主流である内房の地においては希少な、鶏からしっかりと出汁を採る醤油ラーメン。「鶏が有する等身大の魅力を十二分に表現するため、一本ガラを丸々使っています」。鶏の一本ガラを10時間掛けて丁寧に炊き上げて創られたスープは、啜った瞬間、豊潤な滋味が口いっぱいに拡がるフルボディの味わいだ。
麺やトッピングにも妥協は一切ない。「年配客が多い土地柄であることを考慮し、啜りやすい細麺にしています。デフォルトの茹で加減はやや固めですが、年配の方は柔らかめを好むことが多いので、好みを確認し茹で加減を変えるようにしています」。３時間かけて煮込むチャーシューもジューシーで、頬が落ちそうになる絶品。この１杯が早朝から食べられる。君津市民は幸せだ！