房総半島に多い浜降り神事のなかでも最古の歴史と伝統を誇り、千葉県の無形民俗文化財に指定されている、「上総十二社祭り」は、上半身裸の男たちが神輿を担ぐ勇壮な姿から「上総の裸まつり」とも称される。9月13日には一宮町・睦沢町・いすみ市の神社で神輿の渡御が行われる。千人余りの裸の男たちが九基の神輿を担ぎ、九十九里の大海原を背に渚を踏みつつ疾走し、祭神ゆかりの釣ヶ浜祭典場に集うさまは圧巻だ! 再会を祝う神事の後、別れを惜しみつつ町を練り歩いて玉前神社に戻り、待ち受ける大勢の観衆の掛け声と共に本殿の周りを三周して感動のクライマックスを迎える。
一宮町 上総國一之宮 玉前神社 上総十二社祭り(玉前神社)