中華ソバ 篤々 TOKU‐TOKU とくとく 《八千代市》｜【ラーメン官僚 田中一明の月刊ずるっと千葉】

中華ソバ 篤々 TOKU‐TOKU とくとく
（「月刊ぐるっと千葉」2017年10月号掲載）

※掲載内容は取材当時のものです。営業時間、メニューなどは現在変更になっている場合があります。また、閉店になっている店舗もありますので、ご注意ください。

和食・日本蕎麦の経験を総動員！ 一品一品に込められた店主の煮干し愛

「日本蕎麦店など、和食の世界で10年間腕を磨いてきました。ところがある時、柏の『大勝』でラーメンをいただく機会があって。口にした瞬間、煮干しラーメンの虜になっていました」と店主。『大勝』との出会いは、店主の人生を変えた。修業で身に付けた和の技法を駆使して煮干しラーメンを創りたい。そんな気持ちが高じ、昨年９月、念願の自店を構えるに至った。 　現在、店主がオマージュするのは、東京・調布の名店『中華そばしば田』の「煮干しそば」。「煮干しラーメンは今、インパクトが強い濃厚系が主流。ですが、自分は時流に流されないスタンダードを作りたい。それは淡麗だと思うんです」と、スープは絶対に濁らせない。大海の滋味をその身に宿したカタクチイワシに、独特の和味を放つサンマ節をブレンドし、４時間かけて煮込む。 　こうして完成した１杯は、様々な魚介のうま味が手を結び、舌上で美しく優しい稜線を描き出す。エグ味や苦みは徹底的に除去。頬が落ちそうになる味わいを構築することに成功している