らーめんあさひ《柏市》｜【ラーメン官僚 田中一明の月刊ずるっと千葉】

らーめんあさひ《柏市》
（「月刊ぐるっと千葉」2017年12月号掲載）

※掲載内容は取材当時のものです。営業時間、メニューなどは現在変更になっている場合があります。また、閉店になっている店舗もありますので、ご注意ください。

今はなき新松戸「あさひ」の想いを 継承し、紡ぐ旭川ラーメンに感無量

「自分の店を構えて飲食店を営むことが長年の夢でした。その夢を叶えるために脱サラし、新松戸の名店『あさひ（閉店）』の初代店主にラーメンの作り方を教えてもらったんです。初代店主が作る味に惚れ込みましてね」と店主。 　名店『あさひ』の味を現在でも通用する形で復活させたい。そんな気持ちを胸に秘め、納得ができる１杯が出来るまで、ひたすら試行錯誤を繰り返した。 　こうして完成した１杯は、店主自身が「これぞ新生『あさひ』の味」と胸を張る会心の作。スープを炊く寸胴にチャーシューを漬け込み肉感を演出する、イワシを使いアゴ（トビウオ）のような艶やかな香りを演出するなど、さりげない見た目と裏腹に、至る所に高度なギミックが施されている。 　麺へのこだわりも尋常なものではない。啜り心地、歯ごたえ、スープの吸収率を考慮し、『旭川製麺』の低加水麺を採用。「この『あさひ醤油』にとってベストな麺のゆで時間は１分40秒なんです。10秒も変われば、印象は全然違いますよ」。そこまで考えているとは畏れ入る。