めん結び 光の葉《市原市》|【ラーメン官僚 田中一明の月刊ずるっと千葉】

めん結び 光の葉《市原市》
(「月刊ぐるっと千葉」2017年12月号掲載)

※掲載内容は取材当時のものです。営業時間、メニューなどは現在変更になっている場合があります。また、閉店になっている店舗もありますので、ご注意ください。

「しおら~めん」。看板メニュー「鶏白湯ら~めん」に勝るとも劣らぬ絶品。スープは、鶏ガラ・モモ肉と豚背ガラを1対1の割合で用いた出汁に、貝柱・あさり節のコハク酸が溶け込んだタレを重ね、厚みと拡がりの両立を図る。麺は、道産小麦「ゆめちから」と、圧倒的な芳香を持ち味とする「麺ノ鄙歌(ひなうた)」を使用。スープに合う麺を自分で作りたいと自家製を貫く

随所に光る、 店主のひと工夫! オンリーワンな味わいに頬が落ちる!!

オープンは2014年。以降、手綱を緩めず着実に実力を蓄え、今では堂々たる実力店へと成長を遂げた。そんな『光の葉』の三田店主は、他店の味をいたずらに模倣せず、白地のキャンバスに自らの絵を描くことを常に心掛ける。  人気メニューは「鶏白湯ら~めん」と「しおら~めん」。鶏白湯スープには、仕上がる少し前に「挽き肉」を投入し、うま味とコクを増幅。塩スープには、タレに「あさり節」を加え、和の情趣を演出する。  いずれも、作成工程にひと工夫を施し、『光の葉』ならではの味を構築することに成功している。

〈三田宏光店主インタビュー〉
田中:本日は、お会いできるのを楽しみにしておりました。
三田:こちらこそ、よろしくお願いします。
田中:「しおら~めん」と「鶏白湯ら~めん」をいただきましたが、どちらも美味しいですね。感動しました! ラーメンを作る際に、何か心掛けていることはありますか? 例えば、ブランド鶏を使うとか。
三田:実は、ブランド鶏、銘柄豚のたぐいは全く使っていないんです。一般的な料理に用いる普通の素材を、手間ひまをかけて輝かせたい。この鶏白湯スープに使っている鶏もノンブランドですよ(笑)。
田中:それで、ここまでコクと厚みが出せるんですか!
三田:鶏白湯の出汁は、鶏ガラ・モモ肉・モミジを6時間掛けて煮込んだものです。あとは挽き肉ですね。仕上がる少し前に挽き肉を寸胴に入れます。すると、うま味が質量ともに桁違いに増強されるんです。
田中:てっきり丸鶏を使っているのかと思いましたよ。粘度は高くないのに、スープが肉々しくて。
三田:最近よくある、粘度が高い鶏ポタージュ系にはしたくなかったんです(笑)。正直、ピンと来なくて。そんな中、コンソメスープの作り方にヒントを得て思い付いたのが、挽き肉を活用するというアイデアです。
田中:発想の勝利ですね!鶏ポタージュ系はうま味が平板になりがちですが、こちらは、スープに含まれるうま味の種類が違うので、味にメリハリがある。
三田:同様の発想で、「しおら~めん」の清湯スープには、豚ゲンコツでなく、大量の出汁が効率的に採れる豚の背ガラを使っています。
田中:勉強になります!最後に、今後『光の葉』をどんな店にしていきたいですか。
三田:店名の『めん結び』は、「縁結び」をもじったものなんです。当店のラーメンが、人と人との縁を結ぶ「かすがい」となってくれれば、最高ですね。

めん結び 光の葉

住所 千葉県市原市五井西5-12-7 グランドール101

営業時間 11:00〜14:30、17:30〜21:00

定休日 月曜

駐車場 無料(4台)

お問い合わせ ☎0436-67-1155


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