【移転】麺処ゆきち(船橋市)|【ラーメン官僚 田中一明の月刊ずるっと千葉】

麺処ゆきち
(「月刊ぐるっと千葉」2018年3月号掲載)

※こちらのお店は移転しています。

「醤油A」。オープン当初から提供し続けている看板メニュー。スープは、鶏ガラ・丸鶏・モミジから採った動物系出汁と、昆布・煮干し・鰹節・宗田節・鯖節などから採った魚介出汁とを、提供する直前にブレンドしたもの。魚介を強めに打ち出し和テイストを演出する、タレにグルタミン酸が豊富なトマトを用いうま味の増強を図るなど、随所に創意工夫がキラリ

食べ手の満足感を徹底的に追求。店主はホスピタリティの体現者

「どんなラーメンを出せば、お客さんに満足していただけるのか。それを追求していくことが、ライフワークです」と言い切る倉井店主。
店主は、都内の実力店で修業し、創作ラーメンの技法を会得。オープン当初は、その技法を駆使し、マニア受けしそうなエッジの効いた味を提供していたが、今では、訪問客の意見に耳を傾け、食べ手がより美味しいと感じる味を追求する。
手掛けるラーメンは、素材本来の持ち味を活かした優しい味わいが魅力。メニューごとにそれぞれ個性があるので、通い詰めて全メニューをコンプしたい。

〈倉井賢史店主インタビュー〉
田中(以下田):インタビューの機会を心待ちにしてました。本日はよろしくお願いします。まず、以前からお尋ねしたかったのですが、「ゆきち」は、オープン当初から「醤油A」と「醤油B」という、2種類の醤油ラーメンを提供されていますよね。二本立てにしたことに、深い理由やこだわりがおありだったのでしょうか。
倉井(以下倉):いえいえ。実は、深く考えて二本立てにしたわけじゃないんです。醤油は試作の段階から2種類作っていて、完成品を食べ較べてみたら甲乙つけ難かった。「じゃあ、両方出しちゃおうか」と、勢いで(笑)。
田:そうだったんですね。結果的には「A」「B」ともに、「ゆきち」を代表するロングセラー商品になった。大成功じゃないですか(笑)。そう言えば今回、「醤油A」をいただきましたが、以前よりも、魚介成分の比率が相当上がってませんか。「以前」と言っても、オープン当初の話なので大昔になりますが。
倉:はい(笑)。この地域は、魚介の風味を好む人が非常に多いんです。「醤油A」のスープは元々、魚介を主役にした構成ではなかったのですが、お客さんの要望に応えている内に魚介成分の比率がどんどん上がり、今に至ります。
田:なるほど。私も、以前の味より今の味の方が好きですね。味に気取りがなく、肩肘を張らずに食べ進めることができる。食べていて疲れません。
倉:ありがとうございます!確かに以前は、自分視点でのこだわりが強すぎましたね。
田:今後、どのようなラーメンを作っていきたいですか。
倉:お客さんに満足感を与えられるラーメンを作る。これは大前提です。そこに、自分ならではの個性を少しでも盛り込む事ができれば最高ですね!
田:主役はあくまでもお客さんということですね。勉強になりました。

麺処ゆきち

住所 千葉県船橋市習志野台1-25-14

営業時間 平日11:30~14:30、17:30~21:30 土日祝11:30~15:30、17:30~20:30

定休日 水曜

駐車場 なし(近隣にコインパーキングあり)

お問い合わせ ☎047-407-2739


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