【移転】ラーメン二九六《柏市》｜【ラーメン官僚 田中一明の月刊ずるっと千葉】

ラーメン二九六（ふくろう）《柏市》
（「月刊ぐるっと千葉」2019年3月号掲載）

※こちらのお店は移転しています。

ラーメン 中。スープの素材は豚肉・背ガラ・ゲンコツ等。油を丁寧に処理し濁りを除去した非乳化タイプだ。「豚」にバラ肉ではなく肩ロースを採用し、食べ応えを最大化しようとするなど、トッピングも工夫する。

最寄り駅から徒歩１分。構えず気軽 に味わおう。店主の顔が見える１杯

ロケーションは、つくばエクスプレス柏の葉キャンパス駅から徒歩１分。鉄道ガード下の飲食店街の一画に佇む同店は、店内のほか、好みに応じて店外に設置されたテラス席でもラーメンが堪能できる。古き良き屋台に近い感覚が味わえる環境を、諸手を挙げて歓迎する中高年層のラーメンファンも少なくないだろう。 　もちろん、売りはそれだけではない。「私は、作り手としては全くのひよっ子。この店をオープンさせてから数ヶ月が経ちましたが、未だに、どのような味にすれば良いのか、トライアンドエラーを繰り返しているところです」と謙遜する店主だが、手掛ける１杯の水準は中々のもの。円やかさとコク深さとを合わせ持った醤油ダレに、ほのかに豚香がそよぐ出汁のコラボレーション。巷でよく見掛ける同系店舗とは一線を画した、作り手の「顔」が見える良品だ。 　スープに合わせる麺も、店主の自家製。「デロっとしない程度の柔麺が好きなんです」。しっとりとスープを絡め喉越しも滑らか。確かにこの茹で加減が最適解なようだ。