中華蕎麦 ます嶋《千葉市中央区》｜【ラーメン官僚 田中一明の月刊ずるっと千葉】

中華蕎麦 ます嶋《千葉市中央区》
（「月刊ぐるっと千葉」2019年3月号掲載）

※掲載内容は取材当時のものです。営業時間、メニューなどは現在変更になっている場合があります。また、閉店になっている店舗もありますので、ご注意ください。

中華蕎麦 。ばけ（替玉）。煮干し・鶏ガラ・モミジの「三本柱」を、椎茸・昆布・豚等の素材が支え抜く出汁は、口の中で味わいが刻々と移ろう会心の出来映え。出汁の素材感を際立たせる、白醤油＆薄口醤油の存在感も躍如だ

目指すは永遠のスタンダード。千葉市では稀少な本格派淡麗系を是非！

オープンは昨年11月。県内最大級の繁華街・県内屈指のラーメン激戦区として名を馳せる富士見町の路地裏に、静かに佇む同店。特に夜間は、赤提灯の暖かな光が暗闇を照らし、ラーメン好きならずとも足を運びたくなる雰囲気を呈する。外観だけではない。提供する１杯も新店離れした高水準を誇る。小山店長は言う。「中途半端なものは出したくなかったんです。流行に左右されない普遍的な１杯を開発するため、全国のラーメン店を巡り、得た経験を基に研究を重ねました。その成果がこの『中華蕎麦』です」。 　開発に当たり道標としたのが、自身が毎日食べても飽きないと確信できる味だったという。「煮干しと鶏を軸に透明感のあるスープを創る。何回寸胴と対峙しても、奥深さを痛感しますよ。やりがいはありますけどね」。 　替玉にもこだわりが光る。「『ばけ』という商品名のとおり、本体である『中華蕎麦』のテイストが様変わりするよう工夫を凝らしました」。訪問時には是非、お試しいただきたい逸品だ。