恵比寿ブタメン《大網白里市》
(「月刊ぐるっと千葉」2019年4月号掲載)
※掲載内容は取材当時のものです。営業時間、メニューなどは現在変更になっている場合があります。また、閉店になっている店舗もありますので、ご注意ください。

「ブタメン 中」。豚骨・肉・野菜をじっくりと炊き上げた出汁は、口内で気球のように膨らむ豊潤なうま味が、一瞬で食べ手を魅了。合わせるタレは、開業当初から継ぎ足し続けてきたコクの塊だ。麺を食べ終えた残りのスープに追い足す割りスープは、地元・九十九里産のいわしのみを使用。少し注ぐだけで味わいに「和」の情趣がオン。ガラリと変化する味わいに心掴まれる。
多種多様なまぜそばを繰り出す天才肌!胃袋を潤すスープ割も絶品
「どうすればより沢山のお客さんに満足していただけるかを考え抜くことが大切だと思っています。特に、年配客やお子様のニーズには丁寧に応えていきたい。ガッツリ系を出すお店は、殊更10~20代の若者中心の対応になりがちですから」。 そんな店側の信念は、様々な形で実行へと移されている。乳児用の「離乳食麺(無料提供)」、あっさりスープのメニュー開発など、幅広い年齢層を想定した配慮が随所で光るのは、女性店長ならでは。 閃いたアイデアを巧みにまぜそばの形へと落とし込んだ多種多様なメニュー群も、魅力。商品ごとに固定ファンが付く人気ぶりだ。
〈だいすけ代表&みき店長にインタビュー〉
田中(以下田):貴店は、2011年に大網白里で開業して以来、県内有数の人気まぜそば専門店として高い支持を獲得されています。正直驚いたんですが、メニュー数が実に豊富ですね! 基本の「ブタメン」のほか、「ペペロン」「カリー」「コチュ」「琉球の塩」など、バリエーション豊かなブタメンを提供されている。もちろん、これらは、綿密な開発過程を経て商品化に至ったものなんですよね。
代表(以下だ):いいえ。開発のキッカケは大体「閃き」ですね(笑)。アイデアが降りてくるという感じ。
店長(以下み)で、閃いた発想に従って試作する。試食して、作り手である我々が感動で唸った商品が、今お店で提供している「ペペロン」や「コチュ」というわけです(笑)。
田:なるほど!ここまで多種多様でありながら、ベースのスープは共通なんですよね。
だ:同じですね。そういう意味で基本メニューの「ブタメン」は、当店の味の土台・根幹ですね。不動のフラッグシップ商品。豚骨・肉・野菜を丁寧に煮込んだ出汁と、開店当初から継ぎ足してきた醤油ダレ。双方をバランス良く掛け合わせ、うま味をストレートに表現した1杯は、毎日食べても意外と飽きないんです。
田:確かに、味に無駄が一切ありませんよね。膨らむ出汁の風味、全体を引き締めるタレの味わい。啜った瞬間、頬が落ちました。
み:ありがとうございます。大型台風で店の屋根が飛ばされたときも、出汁とタレだけは死守しましたよ(笑)。
田:割りスープも素晴らしい出来映えですね。まさに癒やし系。
だ:地元産のいわしだけで出汁を採りました。お客様の中には、残ったスープにライス投入+割りスープ=だし茶漬けにして最後まで楽しむ方もいらっしゃいますよ。
田:面白そう!私も試してみようかな。
恵比寿ブタメン《大網白里市》
住所 千葉県大網白里市大網464-3
営業時間 11:00~14:00、17:00~21:00
定休日 火曜・第2・4水曜
駐車場 あり(10台)
お問い合わせ ☎非公開
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