らーめんコジマル 東金店《東金市》
(「月刊ぐるっと千葉」2019年7月号掲載)
※掲載内容は取材当時のものです。営業時間、メニューなどは現在変更になっている場合があります。また、閉店になっている店舗もありますので、ご注意ください。

「らーめん醤油」。茂原の地に本店がオープンした2016年から、一貫して看板メニューの座を堅守し続ける必食のひと品。同店では、本店とは異なり、千葉を代表するガッツリ系ラーメンの名店『ちばから』謹製の特製醤油を使用。鼻腔へと突き抜ける芳醇な香りと口内に満ち溢れる濃密なうま味が、箸を持つ手を止めさせない。モッチリとした食感の極太麺もすこぶる好印象だ。
食べ手に寄り添う姿勢が経営の根幹。揺るぎなき店主の信念に脱帽
食べ手にプレッシャーを感じさせない開放的な店内。時間を掛けてラーメンを堪能する家族客の姿も目に付く。 「お客さんの要望に応えることこそが、飲食業の醍醐味」と言い切る小島店主。「スタッフにも、積極的にお客さんに声を掛け、感想を尋ねてもらうようお願いしています」。 傑作との誉れ高い自家製麺も、食べ手の声に応え、改良を重ねた結果の産物だ。基本メニューの「らーめん醤油」をはじめ、食べ手との二人三脚で創り上げたメニューがズラリと並ぶ同店。一度足を運び、ベストな1杯を見付けてもらいたい。
〈小島健悟店主インタビュー〉
田中(以下田):看板メニューの「らーめん醤油」、絶品ですね。特にタレの醤油の風味の良さは並大抵のものではない。一体、どちらの醤油をお使いになられているんですか。
小島(以下小):数年前から『ちばから』(註:市原市)の長谷川店主と交流させていただいておりまして。長谷川さんから「2号店を出すのなら『ちばから』の醤油を使ってみたら?」とのご提案をいただいたんです。ウチの味に合えばと試しに合わせてみたら…。
田:ジャストフィットだったわけですね (笑)。
小:そうなんです。スープを啜ったときに立ち上がる豊潤な香り、口内に残る心地良いうま味の余韻。比較的シャープで締まりのあるうま味が特徴的な本店の味とも、上手く差別化できたと思います。
田:濃厚でありながら柔らかな味わいですよね、2号店の「醤油」は。ひとつお伺いしても良いですか。貴店の提供メニューは多岐にわたり、ガッツリ系の汁そばだけでも「醤油」「塩」「味噌」のほか辛系を用意されていますが、このアイデアはどこから湧き出してくるのでしょうか。
小:大半は、常連さんやSNSに掲載されたお客さんの意見や要望から着想を得たものです。手掛けるラーメンにこだわらないことが、私のこだわり。ラーメンを作り続けられるのも、足を運んでくれる方々がいるからこそ。なので、できるだけ多くのご意見を採り入れたいんです。
田:謙虚ですね。
小:作り手がこだわりを持ってラーメンを創る。そういう店があっても良いと思いますが、私はラーメンを通じてお客さんと交流を持ちたい。前職が美容師だったこともあり、相手からの要望に応えることが純粋に嬉しいんです。
田:前職の経験を活かす。職業人として最高の生き方ですね。
らーめんコジマル 東金店
住所 千葉県山武市成東1563
営業時間 11:00~14:45、18:00~21:45(日曜の夜は〜20:45)
定休日 月曜
駐車場 あり(20台)
お問い合わせ ☎0475-78-6222
リンク
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