【閉店】らぁめん ひろりん《佐倉市》｜【ラーメン官僚 田中一明の月刊ずるっと千葉】

らぁめん ひろりん《佐倉市》
（「月刊ぐるっと千葉」2019年8月号掲載）

※こちらのお店は閉店しました。

しょうゆらぁめん。鶏の滋味と昆布のうま味とを巧みに活用した、基本の１杯。香り豊かな鶏油を提供直前に注ぎ込むことで、比類なきコクと香りを演出する。3、4年の歳月をかけて完成にこぎつけた、渾身の自信作だ

目標は鶏清湯の最適解。将来を嘱望 された荒井店主が、待望の独立！

「自店を構えるまで、私は、県内の名だたるラーメン職人の先輩方のお手伝いをさせていただいていたんですが、その時に果たしたんです、運命の出逢いを」。その運命の相手の名は「鶏清湯ラーメン」。 「鶏清湯の虜になって以降、いつかは自分の店を持ち、鶏を主役に据えたラーメンを提供しようと思ってました」。 　その夢を叶えるために本年５月、店主がオープンさせたのが『らぁめんひろりん』だ。『ひろりん』の屋号は、こちらの女性店主の愛称から採ったもの。「応援してくれる皆様に、私が店を持ったことを伝えたい。だから、この店名にしました」と笑う。食べ手に対する店主の心遣いに頭が下がるばかりだ。 　同店の看板メニューは「しょうゆらぁめん」。鶏を軸に昆布・シイタケ等から採った出汁に、同じく昆布・シイタケを溶け込ませたカエシを合わせ、素材のシンクロを狙う。「自然の恵みを駆使し、仄かな甘みを演出しました。この１杯が地元の方々の癒しになれば」。そのほっこりとした味わいに、思わず頬が緩んだ。