拉麺 阿修羅《船橋市》|【ラーメン官僚 田中一明の月刊ずるっと千葉】

拉麺 阿修羅《船橋市》
(「月刊ぐるっと千葉」2019年11月号掲載)

※掲載内容は取材当時のものです。営業時間、メニューなどは現在変更になっている場合があります。また、閉店になっている店舗もありますので、ご注意ください。

「あじ玉胡麻らーめん」。『拉麺阿修羅』の代名詞的存在。4年前に三重県四日市市の『九鬼産業』の練りゴマと運命的な出逢いを果たし、従前より格段に食感と香ばしさを増幅させることに成功した。練りゴマにニンニク・ショウガ・山椒・アブラを加え、同店特製の胡麻ペーストを作成。ゴマのザラリとした食感が脳の深奥から快楽を呼び起こし、レンゲを持つ手を止めさせない

胡麻ラーメンひと筋!「継続は力なり」を実践 する、船橋の実力店

店主・竹内氏は、都内の人気店『麺屋武蔵』で修業を重ね、2006年4月、満を持して独立。  創業に当たり店主は、幼少時から慣れ親しんだ『サンクス@小室(八街に移転後閉店)』の「ごまらーめん」を、修業先で培った技術をフル活用し、今風に洗練させた形で再現。今日においては、押しも押されもせぬ船橋の名物ラーメンとして認知されている。  4年前に商品化された「汁なし胡麻らーめん」も、病み付きになりそうな味わいが高評価を獲得。「汁あり」「汁なし」の二頭馬車態勢で、船橋ラーメン界の先頭をひた走る。

〈竹内雄大 店主インタビュー〉
田中(以下田):よろしくお願いします。こうして面と向かって話をするのは7年ぶりですか。
竹内(以下竹):月日が過ぎるのは早いものですね。
田:まず、店名の由来からお伺いします。『阿修羅』って、結構インパクトのある屋号ですよね(笑)。
竹:はい。修業先の屋号も「胡麻らーめん」に用いるゴマも、東洋的。で、東洋的な屋号にしようと考えていたところ、阿修羅像を見に行く機会があって。「これだ!」と思ったこと。これが決め手となりました(笑)。
田:一瞬の閃きって大切ですよね。看板メニューの「胡麻らーめん」ですが、明らかに進化していませんか。ゴマの風味がより鮮明になったというか。
竹:大幅リニューアルを試みたのは4年前のことですね。胡麻ペーストを、三重県の『九鬼産業』のものに変えました。
田:味蕾をくすぐるゴマのザラリとした触感が、記憶に焼き付きます。今回、初めて「汁なし」をいただきましたが、これは傑作ですね!あっと言う間に平らげちゃった(笑)。
竹:もともと限定メニューだったものを、4年前、定番メニューへと昇格させたものです。このメニューには多くの固定ファンが付いていて、今では「汁なし」だけを食べに来る方も沢山いらっしゃいます。
田:なるほど。こちらは「汁あり」と違ってピリ辛なんですね。
竹:はい。「汁なし」には自家製ラー油を溶け込ませています。
田:最後に、『拉麺阿修羅』の今後の抱負をお聞かせ下さい。
竹:提供する商品をむやみに増やさず、これぞと決めた1、2品を頑なに提供し続ける。これが、私が思い描くラーメン職人の理想像です。胡麻ラーメンの『阿修羅』。そう認識してもらえれば、嬉しい限りですね。
田:有意義なお話を伺うことができ、有難うございました。

拉麺 阿修羅

住所 千葉県船橋市湊町2-7-3-101

営業時間 11:30~15:00、18:00~22:00

定休日 無休

駐車場 なし(近隣にコインパーキングあり。申告すれば100円を返却)

お問い合わせ ☎047-431-1760


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