煮干中華そば 富士鹿《印西市》
(「月刊ぐるっと千葉」2019年11月号掲載)
※掲載内容は取材当時のものです。営業時間、メニューなどは現在変更になっている場合があります。また、閉店になっている店舗もありますので、ご注意ください。

塩煮干しワンタン 。夥しい分量のイワシ(長崎産&千葉産)とサンマの煮干しを、鶏ガラベースの出汁に直接注ぎ込むことで、煮干しの魅力である引きの強い旨味を見事に表現。麺は都内の名門『浅草開化楼』製
印西の地に煮干し旋風を巻き起こす! 繰り出す1杯の味わいは超本格派
「印西は県内の他エリアと比較すれば、ラーメン店の数が多くない地域。そんな地域だからこそ、先入観を抱くことなく色々なタイプのラーメンを受け入れてくれるのではないか」。『富士鹿』は、そんな福田代表(人気店『福たけ』の店主)の仮説を実証するためのラボ(実験場)だ。 同店の基本メニューは、「煮干」シリーズ。鶏ガラベースの出汁に、大量のイワシ&サンマの煮干しを加えて創られたスープは、その一粒が味蕾に触れるや否や、イワシの滋味が味覚中枢を直撃。その後、サンマに由来する重厚な和風味が、じわりと立ち上がる。口内で繰り広げられるうま味の輻輳が鮮烈な印象を刻む、本格派の1杯だ。 「煮干しの味わいは、苦みやエグ味が出ないギリギリのバランスで調整しています。相当攻めた味で勝負できているのは、印西の人たちが煮干しラーメンに馴染みのないまっさらな状態だからかもしれません」と笑う。ニボラー文化を印西の地に築く。福田代表であれば、そんな偉業を成し遂げることができそうだ。
煮干中華そば 富士鹿
住所 千葉県印西市草深1062-1
営業時間 11:00~15:30、 17:30~22:00(LO:21:30)
定休日 火曜
駐車場 共用あり(80台)
お問い合わせ ☎0476-29-4757
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