ら~麺 あけどや《市川市》
(「月刊ぐるっと千葉」2018年12月号掲載)
※掲載内容は取材当時のものです。営業時間、メニューなどは現在変更になっている場合があります。また、閉店になっている店舗もありますので、ご注意ください。

「胡麻味噌麺」。豚骨・鶏ガラ・モミジのコク豊かな動物系出汁と昆布の滋味を搾り取った和出汁。その両者を絶妙な塩梅でブレンドしたスープに、『パンケ』直伝の味噌と『阿修羅』から教わった練りゴマペーストを丁寧に添えた、レギュラーラインの人気メニュー。うま味がビビッドな味噌とゴマを合わせながら、最後まで食べ飽きさせない仕上がりは、流石のひと言だ
レギュラーと限定。2本柱を貫く店主は、ラーメン創作の申し子!
「ラーメンのことを考えない時間ができるのが苦痛で。日々、前に進んでいる実感がほしいんです!」と笑う夏目店主。
店主は、県内の実力店『パンケ』と『拉麺阿修羅』で研鑽を重ね、2013年に独立。定番人気メニュー「胡麻味噌麺」は、両店での修業で得たノウハウを活かしながら、独自のアレンジを施したものだ。それだけではない。際限なく湧き上がる創作意欲は、絶え間なく提供される限定メニューとして具現化される。レギュラーと限定、どれほど多忙でも二頭馬車態勢を崩さない店主は、まさにラーメン創作の申し子だ。
〈夏目亘店主インタビュー〉
田中(以下田):2013年6月、『あけどや』のオープン当初にお伺いし「味噌ら~麺」をいただきました。当時と比べて、メニューが随分充実しましたね。限定メニューも通年で提供されているとか。
夏目(以下夏):はい。アイデアを凝らした創作ラーメンを作るのが好きなんです(笑)。『パンケ』での修業時代に、夏季限定メニューを作らせていただいたのですが、そこからですね。ラーメンづくりにどんどんハマっていきました。
田: 今は、どれくらいの頻度で限定を創作されているんですか。
夏:1ヶ月間、同じ限定を出し続けるのは精神的にしんどいです(笑)。最近では、1週間に1メニュー。新しい限定を店で出し始めた翌日には……。
田:もう、次に出す限定の内容を考え始めていると(笑)。大丈夫なんですか?1週間なんてあっと言う間だと思いますが。
夏:もちろんです!というか、むしろそのサイクルが身体に染み付いてます。限定の提供開始日の次の日に新作の内容を考え、2~3日で試作。週末には商品が完成しています。
田:そのペースで数年間限定を作り続けて、アイデアが枯渇しないっていうのが凄い!
夏:1週間、お客さんに商品を出し続けていると、いろんな課題が見えてくるんです。次の機会には、その課題を克服したメニューを提供する。ちなみに、限定に関してはレシピを残しません。撮影した画像を元に、適度に作り方を忘れた頃、今の技術でリメイク。面白いものですよ。
田:常に腕を磨いていなければ到底できない方法ですね。それで、レギュラーメニューもハイレベルだという。
夏:レギュラー目当てのお客さんも、限定目当てのお客さんもいる。『あけどや』は2本柱で1軒のお店だと考えています。これからも頑張っていきますよ!
ら~麺 あけどや
住所 千葉県市川市市川南1-2-22
営業時間 平日11:30~15:00(LO14:50)、18:00~23:00(LO22:50)(土日祝日の夜は~22:00(LO21:50))
定休日 月曜(祝日の場合は翌日)
駐車場 なし(近隣にコインパーキングあり)
お問い合わせ ☎047-324-1760
リンク
▶️ ラーメン官僚 田中一明の月刊ずるっと千葉【アーカイブ】