中華そば専門店 ほおじろ《長生村》
(「月刊ぐるっと千葉」2018年12月号掲載)
※掲載内容は取材当時のものです。営業時間、メニューなどは現在変更になっている場合があります。また、閉店になっている店舗もありますので、ご注意ください。

「極み煮干し白湯そば」。1杯当たり100gに及ぶアゴ・白口イワシ・鰺の煮干しに豚・鶏を加え、徹底的に炊き上げたスープは、豚の分厚いコクが煮干しの輪郭を却って際立たせる会心作。合わせる自家製細麺の啜り心地も絶佳。
千葉の新境地を拓く! 名店と名手が出逢い誕生した煮干ラーメンを是非
「外房では煮干ラーメンを出す店が皆無。同地に煮干専門店を出したことは大きな挑戦だと言えます。けど、どうしても煮干しの魅力を地域に伝えたくて」。そのために煮干しの聖地・青森まで足を延ばし、複数の名店の実食を重ねた大口店主。「中でも『たかはし中華そば店』との出逢いは衝撃的でした。煮干しには鶏が合うと思い込んでいましたが、豚骨でこれほど分厚いうま味が出せるとは!」。
水とアゴで出汁を採りアゴの滋味を表現し尽くした「飛魚だし中華そば」や、粘度に頼らず昆布のうま味を十全に引き出した「和風つけそば」も高水準だが、店主の研究の成果が最大限に活かされた一品が「極み煮干し白湯そば」。
「納得できる味を提供すべく、煮干しと動物系素材のベストバランスを徹底的に探究しました。その結果、豚を多用すれば味の安定感が増すことが分かったんです」。箸を運んでいる内に、青森の錚々たる実力店で麺を啜っているような錯覚に陥った。この1杯、必ずや、千葉煮干系の新境地を切り拓く存在となるだろう。
中華そば専門店 ほおじろ
住所 千葉県長生郡長生村七井土1746
営業時間 11:30~15:00
定休日 木曜
駐車場 無料(9台)
お問い合わせ ☎0475-47-3393
リンク
▶️ ラーメン官僚 田中一明の月刊ずるっと千葉【アーカイブ】