【閉店】ラーメン西山家 君津店《君津市》｜【ラーメン官僚 田中一明の月刊ずるっと千葉】

ラーメン西山家 君津店《君津市》
（「月刊ぐるっと千葉」2018年12月号掲載）

※こちらのお店は閉店しました。

「納豆ラーメン」。豚背ガラ・豚ゲンコツ・鶏ガラを徹底的に煮込んだ白湯出汁に、富津の名門『宮醤油』を合わせたスープは、吟味するほど際立つ醤油のうま味が印象的。ふくよかな納豆の風味も丼にしっくりと馴染む。

木更津の家系屋台で評判の店主。君津に店舗を構え、益々勢いに乗る！

「2018年９月に、念願の実店舗（君津店）を構えました。昼間は君津店の厨房に立ち、夜は明け方４時まで木更津の屋台に立つ。寝る暇もないほどですが、充実した毎日です」と笑う西山店主。
店主は、横濱家系ラーメンを千葉県内に初めて持ち込んだ名店『林家』の出身。同店でじっくりと腕を磨き、２０１５年に晴れて独立。まずは、家系を提供する屋台として木更津で営業を開始。屋台で店主が披露する「ジャンピング湯切り」は、もはや、同地の名物のひとつだ。
地域の人の好みに寄り添う味を作りたい。その一心から、タレの醤油に地元の『宮醤油』を用いる、家系にしては細い中太麺を採用するなど、様々なアレンジを施す。「内房の味の好みは、家系の本場・神奈川と全く違います。常識に縛られていては、地域に合わせた味を作ることなど到底できません」。現在、『西山家』の一番人気メニューとして君臨する「納豆ラーメン」は、そんな柔軟な思考の産物だ。豚骨と納豆の相性がここまで良いものだとは！ 目から鱗が落ちるような１杯だった。