らーめん処 彩蓮《千葉市中央区》|【ラーメン官僚 田中一明の月刊ずるっと千葉】

らーめん処 彩蓮《千葉市中央区》
(「月刊ぐるっと千葉」2019年12月号掲載)

※掲載内容は取材当時のものです。営業時間、メニューなどは現在変更になっている場合があります。また、閉店になっている店舗もありますので、ご注意ください。

「チャーシュー麺(塩)」。出汁に合わせる塩ダレは、昆布・椎茸から採った精進出汁がベース。3種類の塩(精製塩、岩塩、藻塩)を加え、ニンニク・ショウガで風味付けした試行錯誤のたまものだ。コンフィの手法を駆使し63℃の低温でじっくりと加熱したチャーシューは、ジュワっと溢れ出す肉汁が快楽中枢を刺激。丹念に臭みを除去し、ほのかな甘みを添えたメンマの食味も極上。

探究し続ける王道! 目指すは、子供に 安心して食べて もらえる1杯

2014年に開業し、今月で創業5周年を迎える『彩蓮』。オープン当初から、幼い子供にも安心して食べてもらえる1杯を目指し、味の研鑽を重ねてきた。 「その時々の流行りの味は限定メニューでカヴァーする。『彩蓮』の看板商品は、ド直球の正統派でありたい。正統派のラーメンは突き詰め甲斐がありますからね」。  鶏ガラ・香味野菜・昆布等のうま味の粋を搾り取ったスープは、ひと度火を止めれば、そのスープは使わずに廃棄するこだわりよう。磨き上げられた珠のように研ぎ澄まされた味わい。じっくりとご堪能いただきたい。

〈日笠 峯志 店主インタビュー〉
田中(以下田):『彩蓮』さんは、千葉のラーメン好きがこぞって集うレジェンド店。今回は、お話を伺う機会を持たせていただき光栄です! 今回「チャーシュー麺」の「塩」をいただきました。スープ、麺からチャーシュー、メンマに至るまで、仕事が非常に丁寧で感服の至りです。まさに、正統派ラーメンの「答え」のような1杯ですね。
日笠(以下日):ありがとうございます。私が好きなのは、鶏ガラベースのオーソドックスなラーメンでして(笑)。開業する際、「好きな味を看板にしなければ長続きしない」と思い、この味で突き進もうと決めました。
田:なるほど。ラーメン作りに限らず何事も、好きじゃなければ長続きしませんからね。店主は、限定メニュー等も精力的に手掛けていますが、限定を作る際、何かこだわりはありますか。
日:はい。2、3ヶ月に1度、「限定」だけを提供する日を設けています。その際、この界隈では食べられない味を提供するようには心掛けてますね。
田:例えば、どんなラーメンですか。
日:アゴ(トビウオ)の出汁を使ったラーメンや、鯛白湯、鴨白湯…、色々作りましたよ。
田:でも、定番はあくまで鶏ガラベースの王道だと。
日:老若男女を問わず、スープまで飲み干せるラーメンは何かと考えれば、やっぱりスタンダードに行き着きますね。
田:分かります。私にも子供がいますが、鶏ガラを丁寧に煮込んだ王道の1杯が大好きですから (笑)。
日:お店も5周年を迎え、オープン当初は赤ちゃんだった子供が、ラーメンが食べられる年齢にまで育ってきています。そんな光景を目の当たりにすると、やっぱり、頑張って、子供に美味しく食べてもらえるラーメンを作っていきたいと思いますね。
田:子を持つ親として心強い限りです!有難うございました。

らーめん処 彩蓮

住所 千葉県千葉市中央区白旗3-11-10

営業時間 11:00~LO14:00、18:00~LO20:00(日曜・祝日11:00~LO15:00)

定休日 水・木曜・他不定休あり(GW、年末年始除く)

駐車場 あり(3台)

お問い合わせ ☎043-372-7588


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