らー麺屋 バリバリジョニー《市川市》|【ラーメン官僚 田中一明の月刊ずるっと千葉】

らー麺屋 バリバリジョニー《市川市》
(「月刊ぐるっと千葉」2020年1月号掲載)

※掲載内容は取材当時のものです。営業時間、メニューなどは現在変更になっている場合があります。また、閉店になっている店舗もありますので、ご注意ください。

「バリシオラーメン(しお味) 」。スープを構成する素材は、鶏(首、モミジ)、香味野菜 (玉ネギ、ジャガイモ、ニンニク、ネギ等)のみと、極めてシンプル。「塩ダレでさえ、必要ない」と、タレの代わりに沖縄の塩をそのまま用いるこだわりようだ。コンビを組むのは、刀削麺のような極太多加水麺。独創性と美味しさとを兼ね備えた、ベジポタ系の最高峰

まさに匠の業!手掛けるは、皆がスープまで飲み干したくなる1杯

「私のラーメン作りは、他のラーメン店での製法を一切参考にしない完全な我流。むしろ、日本料理など、ラーメン以外のジャンルから着想を得ることが多い。なので、完全に自分が納得できる味を創り出すまで、ひと苦労です」。
そう言って笑うジョニー店主は、2009年に小岩で創業してから10年間、『ジョニー』ならではのベジポタラーメンの創作に心血を注いできた、職人気質の持ち主。
食べ進めるにつれ、右肩上がりに輝きを増すスープに、思わず感嘆の声を漏らしてしまった。スープの一滴たりとも残せない異次元の1杯だ。

〈ジョニー店主 インタビュー〉
田中(以下田):お久しぶりです。ご無沙汰してしまい、申し訳ありません。今回、限定麺と「バリシオラーメン」をいただきましたが、本当に完成度が高い。レギュラーの「バリシオ」も以前とは別物。鳥肌が立ちました!
ジ:ありがとうございます。実は、現在の「バリシオ」が完成したのは、つい最近のことで(笑)。
田:おお、絶好のタイミングだったわけですね。「最近まで」ということは、何年間もずっと味の改善に取り組んでいたということですか?
ジ:はい。ご承知のとおり、元々「バリシオ」のスープには、鶏・野菜に加え、豚も使っていました。ですが、行徳に移転して間もない頃、ある想いが芽生えてきたんです。
田:ある想いとは?
ジ:はい。今や、ラーメンは、世界中から「日本が誇るべき食べ物」だと認識されています。そんな状況を目の当たりにし、自分が手掛けるラーメンを全世界に届けたいという想いが募ってきたんです。
田:で、豚を使うのを止めたと。
ジ:ご名答です (笑)。例えばイスラム圏では、宗教上の理由により豚を口にしない人も多い。でも、鶏ならば、どの国の国境も越えられます。
田:なるほど。そういうことだったんですね。
ジ:そこから、鶏のみを用いて究極のベジポタラーメンを創るための「挑戦の日々」が始まりました。私は帰国子女なので、海外の食嗜好もある程度は把握できているつもりです。既存のラーメンスープの製法に頼らず、海外から高評価を獲得している和出汁の製法を採り入れるなどして、自分なりの工夫を凝らしました。
田:なるほど。数多くのラーメンを食べてきた私が、ジョニーさんのラーメンを唯一無二だと感じた背景には、そういうカラクリがあったんですね! 思わず、スープまで飲み干しちゃいました。また、お伺いします!

らー麺屋 バリバリジョニー

住所 千葉県市川市湊新田2-9-10

営業時間 11:00~LO14:30、18:00~LO21:00 ※スープ終了次第閉店

定休日 火曜

駐車場 なし(近隣にコインパーキングあり)

お問い合わせ047-312-6706


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