ラーメン ししょう《柏市》｜【ラーメン官僚 田中一明の月刊ずるっと千葉】

ラーメン ししょう《柏市》
（「月刊ぐるっと千葉」2020年5月号掲載）

※掲載内容は取材当時のものです。営業時間、メニューなどは現在変更になっている場合があります。また、閉店になっている店舗もありますので、ご注意ください。

「麻婆麺」。麻辣醤・豆板醤等に大量のラー油を加え、強火力で風味を立たせた麻婆餡は、気取らない家庭的な味わいが、絶大な安心感を付与。名門『浅草開化楼』製の太麺も、麻婆餡を過不足なく絡め取る絶品だ

インパクト満点の１杯に衝撃！3回通えば病み付きになる禁断の味わい

99％以上の食べ手は、完成した「麻婆麺」の威容に驚きを禁じ得ないだろう。　トロトロの麻婆餡が、丼の縁を越え、丼を支える小皿にまでなみなみと湛えられている。麻婆餡の表面には細かく刻んだ桃色のナルトが桜の花びらのように散らされ、丼の真ん中にはネギの山がそびえ立つ。「せっかく仕込んだ食材を少しでも余らせたくない」と、丼に注ぐ麻婆餡の増量を繰り返した結果、現在の形に行き着いたという。
店主は元々、筋肉を競う「フィジーク」の選手であった飯嶋亮氏。引退し、第２の人生の進路を探るに当たり、好物である麻婆麺の魅力をより多くのお客さんに堪能してもらいたいと、同店の開業を決意。
「食べ手に何度も足を運んでもらえるような、病み付きになる味を提供したい」というのが、飯嶋店主の信条。
麻婆餡をひと口啜れば、口の中で溢れ返る力強いうま味と、ピリリとスパイシーな山椒の辛みが、味覚中枢を交互に侵襲。大きくカットされた豆腐の食べ応えも十分。
食べ終わる頃には既に、胃袋が更なる麻婆の刺激を欲していた。