ぶたけん。《市川市》｜【ラーメン官僚 田中一明の月刊ずるっと千葉】

ぶたけん。《市川市》
（「月刊ぐるっと千葉」2020年8月号掲載）

※掲載内容は取材当時のものです。営業時間、メニューなどは現在変更になっている場合があります。また、閉店になっている店舗もありますので、ご注意ください。

「らーめん（麺300g、豚２枚入り）」。丼の中で波打つ大量の自家製麺に大量の野菜を載せた基本メニュー。7、8分かけて丁寧に麺を茹でる、豚にたっぷりと下味を施し口内で溶けるほど柔らかく仕上げるなど、要所を的確に押さえた良杯

是非、じっくりと味わい尽くしたい！巨大豚が乗るド迫力のガッツリ系

並盛でも３００ｇの麺量を誇る圧巻のボリューム。トッピングの「豚（チャーシュー）」も、それだけで十分に一品料理として成立するほどの大きさと厚みを誇る。　それだけではない。「足を運んでくれた全てのお客さんのお腹を満たしたい」との思いから、無限に麺を増量できるサービスも実施。「このサービスが評判を呼び、オープンから４ヶ月余の間に、名だたるフードファイターの方々が足を運んでくれました」と笑う。
そんな同店の店主・加藤氏は、神奈川のガッツリ系の有名店『豚星。』で２年間修業し、この度、満を持して独立。修業先に倣い濁りを排したスープは、透明感すら漂う端整な面持ち。それでいて、ひと啜りでカエシと豚のコクがズバンと味覚中枢を撃ち抜き、食べ始めから一気に食べ手を惹き込むだけのけん引力を持ち合わせる。小麦の風味がギュッと凝縮された極太自家製麺の茹で加減も、硬過ぎず柔らか過ぎず、絶妙な塩梅。
このクオリティの高さ。今年の千葉を代表する新店のひとつであることを、疑う余地はないだろう。