元祖肉玉そば越智 八街本店《八街市》
(「月刊ぐるっと千葉」2020年12月号掲載)
※掲載内容は取材当時のものです。営業時間、メニューなどは現在変更になっている場合があります。また、閉店になっている店舗もありますので、ご注意ください。

「肉玉そば(並盛) 」。鶏:豚:牛をおよそ5:4:1の割合で炊き上げたスープは、その一滴一滴に鶏の上品なうま味、豚の重厚なコク、牛の華やかな香りが凝縮されたフルボディの味わい。中でも豚は、肉質良好で甘み豊かな県内産の『ホエー豚』を惜しげもなく使用している。「肉玉そば」に10年間携わってきた越智店主の、ラーメン職人としての歴史のすべてがここにある
まさに盤石の1杯。鶏・豚・牛のうま味が舌上でクロスオーバー!
2010年にラーメン職人となり、北松戸に『おとど』を創業。同店で「日本一ごはんがすすむラーメン」として「肉玉そば」の提供を開始し、瞬く間にスターダムへとのし上がった越智氏が、2020年7月、満を持して自らの名を屋号に冠する店舗を開業。それが、この『元祖肉玉そば越智』だ。
同店の看板メニューは、もちろん「肉玉そば」。鶏・豚・牛の3種の動物系素材が手を結び、舌上でうま味のビッグバンを炸裂させる。
下味がよく沁みた柔らかな豚バラ肉を、白米(1杯無料提供)と共に頬張れば、箸を持つ手が止まらなくなる。
〈越智 雄一 店主インタビュー〉
田中(以下田):相変わらず元気そうですね(笑)。まずはじめに、どうして越智さんは八街を新たな門出の地に選ばれたのでしょうか?
越智(以下越):「肉玉そば」を、家族客にも召し上がってもらいたかったんです。ファミリー層の主な移動手段は自家用車ですよね。なので、今回は大きな駐車場が併設された郊外型の店舗を探していました。そういうタイプの空き店舗がちょうど八街にあったので、即決したわけです。
田:ということは、最初から八街に的を絞っていたわけではなかったと。
越:はい。確かにそうですが、結果的には大満足です。お客さんの反応も、その1つひとつが新鮮で。親しくなった常連客から農産物や干物の差し入れをいただいたりして。
田:越智さんはこれまで、あまり郊外での営業経験がありませんでしたものね(笑)。
越:とにかく、毎日が純粋に楽しいです(笑)。「肉玉そば」の店を出すのは、この『元祖肉玉そば越智』で最後にするつもりなのですが、その場所が八街で良かったというのが率直な気持ちです。
田:え!今回で「肉玉そば」を封印するんですか?
越:はい。次は違うタイプのラーメンを出す店を作るつもりです。その代わり、ここでは自分が培ったすべての技術を出し尽くそうかと。なので、営業中は常に私が厨房に立ち、1杯1杯心を込めてラーメンを作っています。
田:先程「肉玉そば」をいただきましたが、美味いはずだ(笑)。越智さん自身が作っているんだから。タピオカ粉入りの平打ち麺も、相変わらずスープとよく合いますね。
越:スープを漉す機械を刷新したことで、スープの色は以前より綺麗になっていると思います。
田:それ、気付きました(笑)。誕生から10年、『肉玉そば』も進化したんですね!
越:もちろんです。ぜひまた食べに来てください!
元祖肉玉そば越智 八街本店
住所 千葉県八街市八街ほ723-21
営業時間 11:00~22:00(LO21:30)
定休日 月曜
駐車場 無料(15台)
お問い合わせ ☎043-356-4566
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