木更津ラーメン 大輝《木更津市》｜【ラーメン官僚 田中一明の月刊ずるっと千葉】

木更津ラーメン 大輝《木更津市》
（「月刊ぐるっと千葉」2021年3月号掲載）

※掲載内容は取材当時のものです。営業時間、メニューなどは現在変更になっている場合があります。また、閉店になっている店舗もありますので、ご注意ください。

「ブラックラーメン」。醤油ダレのうま味が際立つ内房のラーメンとの差別化を図るため、独学で開発された看板メニュー。麺は、神奈川県川崎の名門『大橋製麺所』から10種類を取り寄せ、スープと最も好相性なものを厳選

一流マジシャンが一念発起！「ブラックラーメン」は唯一無二の味わい

「齢50を過ぎて、ラーメン店の開業を決意しました。これまで飲食業の経験は全くありませんでしたが、昨年の夏からゼロから試作を開始し、独学で創り上げたのが、この『ブラックラーメン』です」。
そう言って笑う店主の本業はマジシャン。それもただのマジシャンではない。人気ＴＶ番組のマジックパートの演出等も手掛ける、その道の第一人者だ。
マジックには仕掛けがあるが、手掛けるラーメンからも、意外性を追求する店主のイズムが垣間見える。
「内房では中々味わえないオンリーワンの１杯を」と、木更津から遠く離れた福島県郡山市のご当地麺「郡山ブラック」を参考にしながら、インパクトをしっかりと演出しながらも、口当たりまろやかな味わいを構築することに成功。
出汁に用いる素材は、鶏ガラ・豚骨・タマネギを中心とした香味野菜など。背脂で豊潤な甘みを作り出し、その甘みをスパイシーな黒コショウで引き締めるなど、勘どころを的確に押さえた味づくりに、思わず脱帽。軽く炙りを入れたチャーシューも絶品だ。