俺の生きる道 柏《柏市》｜【ラーメン官僚 田中一明の月刊ずるっと千葉】

俺の生きる道 柏《柏市》
（「月刊ぐるっと千葉」2021年3月号掲載）

※掲載内容は取材当時のものです。営業時間、メニューなどは現在変更になっている場合があります。また、閉店になっている店舗もありますので、ご注意ください。

「ラーメン」。油の甘みと醤油のうま味の双方をズバンと利かせながらも一切のくどさを感じさせない乳化スープは、数々のガッツリ系を食べ歩いた店長が導き出した「答え」。300ｇ超の麺量も物足りなく感じるほどだ

フルボディの乳化スープで一躍大人気店へ！ 味の決め手はアブラの甘み

鮮やかな白と木目の茶を基調とした店内は、ガッツリ系ラーメンの専門店とは思えないほど柔らかな雰囲気。
2020年９月にオープンした『俺の生きる道 柏』を切り盛りするのは、20代前半とまだ若い東店長。同氏は、都内の実力店『俺の生きる道 白山』の味に魅せられ、週に６回通い詰める常連に。やがて好きが高じて弟子入りし、２年半にわたり同店で修業。この度、３号店である柏店の営業を任されるに至った、まさに『俺の生きる道』の申し子のような存在だ。
基本メニューは「ラーメン」。豚骨を強火で炊き上げ、甘み豊かな油をタップリ溶け込ませた乳化スープは、滑らかな口当たりと心地良いあと口を兼ね備えた逸品。合わせる麺も秀逸。絶妙な太さとゴワっと硬質な食感が鮮烈な印象を刻み、食べ手に再訪を約束させる。
「店主は味作りを全面的に任せてくれています。自分ならではの味を創る。難しい課題ですが頑張ります」と笑う東店長。店長の夢は、全てのお客さんを元気にする味を築き上げること。夢の実現に向けて心からエールを送りたい。