【移転】戯拉戯拉《船橋市》|【ラーメン官僚 田中一明の月刊ずるっと千葉】

戯拉戯拉《船橋市》
(「月刊ぐるっと千葉」2022年4月号掲載)

※こちらのお店は移転しています。

「こってり特製ら~麺白」。「スープを徹底的に混ぜ、素材を徹底的に叩く。これが良い豚骨スープを作る唯一の秘訣です」と店主。『戯拉戯拉』のスープは、食べ手に提供されるまでに3,000回もの「混ぜて叩く」工程を経たものだ。口内で拡散する豚の重厚なコクと、カエシの艶やかなうま味。ワイルドな佇まいながら品格すら感じる味わいから、歴代スタッフの研鑽の跡が垣間見える

歴代スタッフがたすきを繋ぎ進化!船橋を代表する動物系ラーメン

2001年に1号店を創業し、その後、瞬く間に店舗数を拡大。今や、千葉を代表する実力店にまで成長を遂げた『麺屋あらき』グループだが、今回ご紹介する『戯拉戯拉』の立ち位置はやや異色だ。
同店は、2009年9月、『麺屋あらき』各店舗において傑作と謳われたラーメンを集結させる形で開業。開業後も、厨房に立つ歴代スタッフに味のカスタマイズを任せることで、バージョンアップを図ってきた。
「今や、開店当初の面影は全くありません」と笑う荒木店主。確かに、ひと啜りで味が全く違うことが判る。もちろん良い意味でだ。

〈荒木 康勝 店主インタビュー〉
田中(以下田):お会いするのは約10年ぶりでしょうか。
荒木(以下荒):確かに。田中さんも、相変わらずコツコツとラーメンを食べ歩いていらっしゃるみたいで。
田:同じことを地道に続けているだけです(笑)。お店へと足を運び、ラーメンを食べる。その繰り返し。気が付けば、食べ歩き歴25年オーバーです(笑)。荒木さんも、1号店を創業されてからもう20年以上が経ちますか。今では、立派な千葉ラーメン界の重鎮ですね!
荒:いえいえ、そんな(笑)。でも、私が半生以上をラーメン作りに捧げてきたことは確かです。この『戯拉戯拉』の開業も2009年なので、営業期間は12年を超えますから。
田:そんなに経ちましたか! 歳月が過ぎるのはあっと言う間ですね。12年間で『戯拉戯拉』のラーメンの味も随分変わりましたね。
荒:はい。スープなど、開店当時の面影は全くありませんよ。
田:どのように味をブラッシュアップしていったのですか。
荒:『戯拉戯拉』に関しては、歴代のスタッフに味作りを任せています。スタッフの皆が成功と失敗を積み重ねて得られたノウハウ。それらを結集させたものが今の味です。
田:まさに、職人の知恵の結晶ですね。
荒:動物系スープは、「よく混ぜよく叩く」ことが大切。この点さえ守ってくれれば、あとは好きなように作ってほしいと言っています。あと、職人同士がフラットな関係で言葉を交わし合える環境作りは心掛けていますね。立場の上下を気にせず、改善すべき点が見付かれば教え合う。妙なプライドなど、あるだけ邪魔だと思います。
田:なるほど。最後に、これだけは言いたいということはありますか。
荒:『戯拉戯拉』は、席数が少ないので行列もできますが、回転は早いので、諦めずに少しだけ待っていてください。
田:荒木さんらしい締めの言葉 (笑)。ありがとうございました。

戯拉戯拉(ぎらぎら)

住所 千葉県船橋市本町4-41-29

営業時間 11:00~23:00

定休日 無休

駐車場 なし(近隣にコインパーキングあり)

お問い合わせ047-426-5598


リンク
▶️ ラーメン官僚 田中一明の月刊ずるっと千葉【アーカイブ】