らーめん ちくら製作所《南房総市》｜【ラーメン官僚 田中一明の月刊ずるっと千葉】

らーめん ちくら製作所《南房総市》
（「月刊ぐるっと千葉」2022年7月号掲載）

※掲載内容は取材当時のものです。営業時間、メニューなどは現在変更になっている場合があります。また、閉店になっている店舗もありますので、ご注意ください。

「海老トマトつけ麺（普通）」。店主の弟が、都内の名店『つけ麺五ノ神製作所』の「海老トマトつけ麺」に感銘を受け、試行錯誤しながら独学で開発。普通盛で麺量240ｇと、ボリュームたっぷりなのも嬉しい限りだ

目標は千葉産食材の魅力の発信源！舌上で炸裂するうま味のビッグバン

ロケーションは、眼前に広大な太平洋が広がる『道の駅ちくら潮風王国』の一角。2022年４月29日に産声を上げた『ちくら製作所』は、都内で様々なイベント等を手掛ける山田やすよ店主が「天然食材の等身大の魅力をラーメンで表現する」という志を掲げ、大のラーメン好きである弟さん及びその友人と共に開業した新店だ。
現在、提供する麺メニューは「醤油らーめん」「海老トマトつけ麺」と、そのバリエーション。いずれの品も高水準だが、特にオススメしたいのが「海老トマトつけ麺」。夥しい分量の甘エビ＆オマールエビに、近隣の農家から仕入れた新鮮なトマトを合わせ、サバ節と煮干しを駆使して味わいに深みを持たせたスープは、味蕾に触れた刹那、上質なうま味が味覚中枢を幸福感で充たす会心の出来映え。啜る度にエビの芳香とトマトの甘みが褪せることなく食べ手に迫る牽引力の強さも、特筆に値する。
将来の夢は、この店を千葉産食材の魅力の発信地にすること。その夢が叶う日が来るのも、そう遠い未来の話ではないだろう。