一風堂 千葉店《千葉市中央区》|【ラーメン官僚 田中一明の月刊ずるっと千葉】

一風堂 千葉店《千葉市中央区》
(「月刊ぐるっと千葉」2022年7月号掲載)

※掲載内容は取材当時のものです。営業時間、メニューなどは現在変更になっている場合があります。また、閉店になっている店舗もありますので、ご注意ください。

「千葉BLACK」。食べやすさを徹底的に追求して開発された、千葉店オリジナルメニュー。軽快な飲み心地を演出するためにタレをひと晩寝かせて余分な油を除去する、啜り心地の良さを考えて麺の長さを短く調整する、食べ飽きないようにメンマの味付けを淡めにするなど、丼を空っぽにしてもらうためのギミックが随所に施されている。提供可能な杯数は、1日30杯前後

美味しさ極まれり!ラーメン作りの達人が満を持して紡ぐ千葉の味

「2016年に『千葉PARCO』、その翌年に『千葉三越』が閉店し、繁華街だった界隈の人通りも激減しました」。「このまま、既存メニューだけを出し続けて良いのか」。そんな自問自答の結果、緒垣店主が出した答えが、オリジナルラーメンの開発・提供だ。
これまでの修業経験で培った経験とセンスにより、千葉のご当地麺を巧みにアレンジ。「BLACK」は竹岡系、「RED」は勝浦式をモチーフとしている。2022年2月から自家製麺の製造を開始するなど、更なる味の改善に余念がない店主。
今後の展開も含め、動向から目が離せない注目店だ。

〈緒垣 俊輔 店主インタビュー〉
田中(以下田):本日はよろしくお願いします。早速、お尋ねします。『一風堂』のラーメンは、私もよく戴いていますが、貴店のようにオリジナルメニューを出すお店は、珍しいですよね。
緒垣(以下緒):当店は2016年に「のれん分け」という形で『力の源グループ』から独立しましたが、ちょうどその年に『PARCO』、翌年に『三越』が閉店し、繁華街だったこの界隈の人通りも激減しました。来店されるお客さんも減少する中で、「このまま豚骨だけを出し続けていて良いのか」と思い始めたのです。
田:そこで新たに開発したのが、千葉店オリジナルの「BLACK」と「RED」ということですか。
緒:はい。イベント開催時に出したラーメンをブラッシュアップし、恒常メニュー化したものですね。竹岡系、勝浦タンタンメンを出す千葉県内のお店を徹底的に食べ歩いた上で、「『一風堂』という店で出すのであれば、どんな感じになるのか」を考えながらアレンジを施していったものになります。
田:確かに、オリジナルとはまた違った個性が出ているような気がします。もちろん良い意味で。あと、非常に食べやすい。なんですか、この食べやすさは!
緒:お客さんが丼を空けることができる1杯を作ることを心掛けました。特にこだわったのは、麺の長さ。強く縮れさせることで、体感的な麺の長さを短めにしています。
田:なるほど!縮れが強いと、スープの持ち上げも良くなりますからね。最後に、今後の展望をお願いします。
緒:『一風堂 千葉店』は今年11月に17周年を迎えます。これを機にリニューアルし、「白丸元味」「赤丸新味」等の定番商品のスープも、ここで作るつもりです。あと、私が経営する『麺処せんり』のラーメンも食べてみてください。当店とはテイストが少し異なる「BLACK」と「RED」が食べられますよ。

一風堂 千葉店

住所 千葉県千葉市中央区富士見2-9-15

営業時間 11:00~LO22:45)※スープ終了次第閉店

定休日 無休(年末年始休みあり)

駐車場 なし(近隣にコインパーキングあり)

お問い合わせ043-202-7729


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