【閉店】元祖ニュータンタンメン本舗 宮野木店《千葉市》｜【ラーメン官僚 田中一明の月刊ずるっと千葉】

元祖ニュータンタンメン本舗 宮野木店《千葉市》
（「月刊ぐるっと千葉」2022年8月号掲載）

※こちらのお店は閉店しました。

「タンタンメン（中辛）ニラトッピング」。スープには豚ガラのほか、隠し味として少量の鶏ガラを使用。寸胴で炊く際に抽出される「鶏油」をそのままスープの風味付けとして活用し、深みのある味わいを演出するなど、随所で熟練の技が光る

千葉県初進出！川崎名物「ニュータンタンメン」の魅力を味わい尽くせ

本年４月、千葉ラーメンシーンに衝撃的な「事件」が発生した。神奈川を中心に複数の店舗を展開し、絶大な人気を誇る『元祖ニュータンタンメン本舗』が２軒、ほぼ同時期に千葉県へと進出したのだ。今回ご紹介するのは、そのうちの１軒で、直営店でもある『宮野木店』。川崎にある本店を除けば、直営店の中で焼肉が食べられる唯一の店舗である点も、特筆に値する。
同店が提供する「タンタンメン」は、豚ガラ等から丁寧に出汁を採り、適量の塩ダレを足したスープに、挽肉・ニンニク・唐辛子・溶き卵を配した、神奈川発祥のご当地麺。
「作る際にこだわっているところは、色々あります。例えば、塩ダレをカドが立たないよう、まろやかに仕上げる、挽肉・ニンニクの大きさを箸で掴みやすいサイズまでカットするなど、枚挙に暇がありません」と、笑う五十嵐店主。
確かに、溶き卵ひとつをとっても、卵を溶く際、硬くなり過ぎないようフワリと仕上げるなどの工夫が垣間見えた。この１杯が千葉で受け入れられるか。今後の展開が楽しみだ。