ラーメン杉田家 千葉駅前店《千葉市中央区》
(「月刊ぐるっと千葉」2022年12月号掲載)
※掲載内容は取材当時のものです。営業時間、メニューなどは現在変更になっている場合があります。また、閉店になっている店舗もありますので、ご注意ください。

「ラーメン並」。ラーメンは、千葉の食べ手の好みを徹底的にリサーチし、敢えて、神奈川の本店と異なるテイストに。濃厚でありながらも、ジャンキー一辺倒に陥らず、そこはかとなく気品が漂うリッチな味わいに仕上げている。素材感のあるスープに芳醇なカエシの風味が被さり、思わず丼から直飲みしたくなるほどの完成度の高さ。麺は、家系ご用達『酒井製麺』製
『杉田家』の味を千葉の味に。兄妹が二人三脚で紡ぐ、本物の家系
オープンは2022年3月。千葉を代表する家系の実力店『杉田家千葉店』が、千葉市中心に構えた新店が『千葉駅前店』。
神奈川が誇る家系の名店『杉田家本店』の味を、千葉の味覚に合わせてアレンジした1杯を提供。鶏・豚の上質なコクが奔流のように喉奥へと流れ込む感覚は、千葉の2店舗ならではのものだ。
現在、千葉の『杉田家』は、本店を営む津村氏のご子息ご息女が経営。「千葉の中心・千葉市で、多くの人に家系の魅力を伝えたい」と語る津村専務。これからも兄妹二人三脚で千葉ラーメンシーンを盛り上げてもらいたい。
〈津村 裕里 専務インタビュー〉
田中(以下田):よろしくお願いします。聞けば、千葉の2店舗はご兄妹で切り盛りされているとか。
津村(以下津):はい。新杉田(神奈川県)の『杉田家』本店は、父(津村進氏)が経営し、『千葉店』と『千葉駅前店』は、兄(津村文博氏)が店主を務め、私がその手伝いをしています。役割は、お店の広報、接客など諸々のサポート。何でもやりますよ(笑)。
田:そうなんですね! お伺いしたかったのですが、『杉田家』さんは、どのような経緯で千葉進出を決められたのですか。家系だと、神奈川の次も神奈川となりそうですが。
津:父が千葉県の出身なんですよ。神奈川で成功した暁には、故郷に錦を飾りたいと考えていたのだと思います。
田:なるほど。ところで、津村専務は、他のグルメ業界からラーメン業界に転身されたと伺いました。ラーメン業界は、専務にとってどんな世界なのでしょうか。
津:兄が父の下から独立し『千葉店』を任されたタイミングで、手伝いとして店に入りました。15歳の頃から父の店で修業していた兄とは違い、最初は、ラーメンのことをよく分かっていなかったのですが、予約の数で1日に用意する料理の数が決まるフレンチ等とは異なり、ラーメンを食べに来るお客様の数は、時間によって増減します。変化する状況に柔軟に対応し、1杯1杯を最善の状態で提供し続けること。その難しさを今、肌身で実感しています。
田:「スープは生き物」と言われるほどですからね。特に骨を使うスープは、時間帯や店の混み具合によって、味がすぐに変わります。
津:お客様の数などに応じて、厨房のオペレーションを細やかに調整する必要があり、それが結構難しい。ガラガラの状態が続くと、スープが回転せず味が落ちます。なるべく多くのお客様に足を運んでもらえるよう、これからも様々な工夫を凝らしていきたいと思います。
田:頑張ってください!
ラーメン杉田家 千葉駅前店
住所 千葉県千葉市中央区中央2-2-6
営業時間 11:00〜LO21:30
定休日 月曜
駐車場 なし(近隣にコインパーキングあり)
お問い合わせ ☎043-305-4488
リンク
▶️ ラーメン官僚 田中一明の月刊ずるっと千葉【アーカイブ】