ラーメンショップ〇化 市原山木店《市原市》｜【ラーメン官僚 田中一明の月刊ずるっと千葉】

ラーメンショップ〇化 市原山木店《市原市》
（「月刊ぐるっと千葉」2023年2月号掲載）

※掲載内容は取材当時のものです。営業時間、メニューなどは現在変更になっている場合があります。また、閉店になっている店舗もありますので、ご注意ください。

「ネギラーメン」。味の骨格は『ラーメンショップ』のそれを踏襲したものだが、スープの素材感の強さやカエシのうま味密度の高さは桁違い。スープを飲み干した丼に豚の骨粉が残る１杯は、『〇化』ならではのものだ

今一度、豚骨醤油の原点に立ち返る。『福たけ』のラーショが遂に始動

「『ラーメンショップ（ラーショ）』から生まれた『家系ラーメン』は、数多の革新的な職人によって味や技法の改良が施され、名実ともに濃厚系を代表するラーメンジャンルとなりました。であれば、その原点であるラーショのラーメンも進化させられるではないか。そんな思いを胸にこの店を開業しました」と語る福田店主。
まずは、家系トップランナーの技術のラーショへの逆輸入を試行中だ。例えば、『ラーメンショップ〇化』では、メインの寸胴とは別の寸胴にサブスープを用意するが、それにより提供する味が格段に安定し、従来の『ラーメンショップ』では実現が困難だった大箱での営業を実現。「テーブル席が数多く確保できる大箱営業を実現することで、カウンター主体の店への訪問に抵抗感を抱くファミリー層も取り込むことができました」。
「今、ラーメンの種類は飽和状態。これからは、昔からあるラーメンを掘り起こしブラッシュアップさせていく時代が来ると思います」。温故知新の大切さを、改めて実感させられた次第だ。