麺処ゆきち《市川市》|【ラーメン官僚 田中一明の月刊ずるっと千葉】

麺処ゆきち《市川市》
(「月刊ぐるっと千葉」2023年6月号掲載)

※掲載内容は取材当時のものです。営業時間、メニューなどは現在変更になっている場合があります。また、閉店になっている店舗もありますので、ご注意ください。

「うめ塩らーめん」。期間を限って、主に夏場に提供される準レギュラーメニュー。都内の実力店『大喜』の「うめしおらーめん」に衝撃を受け、開発・商品化を決意。無添加の梅干しにこだわって探していたところ、九州の南高梅と運命の邂逅を果たす。コンセプトは、固形の梅干しをトッピングとして用いずに、梅特有の清涼感のある酸味を十全に演出すること

今年で開業10周年!移転し、益々円熟味を増すラーメンの味わいに感服

2013年に開業し、2023年で開業10周年を迎える同店。2022年4月、新京成電鉄習志野駅改札の目の前へと移転し、従来よりも格段に立地が至便に。また、移転に伴う訪問客層の変化により、限定メニューよりもレギュラー商品を注文する客が急増したが、倉井店主は黙々と、変わらぬ味を紡ぎ続ける。今、店主が最も気を付けているのが、スープを炊く際の火加減。気温、湿度、素材の状態など、様々な要素を考慮に入れながら火加減と出汁の抽出時間を細やかに調整し、ベストな味を生み出そうと、日々身を砕く。その心意気たるや天晴れ! 後世に遺したい千葉の良心だ。

〈倉井 賢史 店主インタビュー〉
田中(以下田):前回は、連載が始まって日が浅い第7回(2018年3月号)にご登場いただきました。あれから5年が経過したわけですね(笑)
倉井(以下倉):そんなに経ちますか。
田:もうひとつ。実は、この連載で紹介させていただいたお店で、インタビュー店として再度ご登場いただくのは『麺処ゆきち』さんが初めてなんですよ!
倉:そうなんですか。光栄です。
田:こちらこそ有難うございます。さて本題に入ります。『ゆきち』さんは昨年、北習志野から習志野駅前へと移転されたわけですが、変化はありましたか。
倉:移転前はとにかく限定メニューがよく出ていましたが、移転後はレギュラーメニューの注文が増えました。それ以外には特段の変化はないですね。移転して厨房設備が変わり、スープを作る際の火加減には苦労していますが、火加減には移転前から気を付けていますし。あ!出汁の抽出時間は延びましたね。創業当初と較べると(笑)
田:前回インタビューの時点で、味は完成していましたからね! お店を営んでいく上での心構えに変化はありましたか。
倉:以前は、千葉全体のラーメンのレベルアップに貢献できればというくらいの漠然とした願望でしたが、最近では、地元・習志野の方々から愛されるお店を目指すという具体的な目標に変わりました。
田:「まずは足元を固めよ」ということですね。やはり、「地元ファースト」が大切だと私も思います。
倉:そうですね。将来的には、域外から『麺処ゆきち』を訪ねて来られた方に、地元の方々が「『ゆきち』ならここですよ」と、案内してもらえるような存在感を持つ店にしていきたいですね。
田: 地元の人なら誰もが知るランドマーク的存在ですね。よく分かりました!

麺処ゆきち

住所 千葉県船橋市習志野台4-1-8 2F

営業時間 11:30〜14:30、18:00〜LO21:30(土日祝日は11:30〜15:30、18:00~LO20:30)

定休日 水曜

駐車場 なし(近隣にコインパーキングあり)

お問い合わせ047-407-2739


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