汁麺屋 どっぷりしやがれ《市川市》｜【ラーメン官僚 田中一明の月刊ずるっと千葉】

汁麺屋 どっぷりしやがれ《市川市》
（「月刊ぐるっと千葉」2023年8月号掲載）

※掲載内容は取材当時のものです。営業時間、メニューなどは現在変更になっている場合があります。また、閉店になっている店舗もありますので、ご注意ください。

「豚わし+生玉子」。二郎系ラーメンを心から愛する椿店長が、修業先を同じくし現在も当店で共に働く仲間と共同で開発した、不動の看板メニュー。２種類の太麺は共に茹で時間３分。スピーディに食べられる点も魅力だ

経験豊かな職人が紡ぐ超ガッツリラーメン！ 麺を選ぶ楽しさを堪能あれ

京都の老舗製麺所『麺屋棣鄂』から取り寄せた「わしっと太麺」と、都内の名門『菅野製麺所』謹製の「つるっと太麺」。同店の最大の特長は、二郎インスパイア系ラーメンを提供する店舗の中では極めて珍しい、好みに応じて麺を選択できる点にある。
おススメは、わしっと硬質な食感が食感のみならず触感をも心地良く刺激する「わしっと麺」。夥しい分量の豚肉を寸胴へと投入し、ニンニク・ショウガ・タマネギ等の香味野菜と共に10時間かけて炊き上げ、風味豊かでコク深い焦がし醤油ベースのカエシを合わせた微乳化スープは、頬が落ちそうな感覚が間断なく食べ手を侵襲する「鉄板」の味わい。そんなスープを過不足なく絡め捕り、口元へと誘う「わしっと麺」は、並盛の300ｇでも物足りなく感じてしまうほど、卓越した出来映えだ。
「マシ」で頼めば小鉢で提供される「アブラ」に生玉子を和え、そこに麺をディップさせてつけ麺のように食べ進めるのも一興。職人経験豊かな店長が辿り着いた新境地。是非足を運び、堪能し尽くしてもらいたい。