ラーメン ニュー松戸《松戸市》|【ラーメン官僚 田中一明の月刊ずるっと千葉】

ラーメン ニュー松戸《松戸市》
(「月刊ぐるっと千葉」2023年8月号掲載)

※掲載内容は取材当時のものです。営業時間、メニューなどは現在変更になっている場合があります。また、閉店になっている店舗もありますので、ご注意ください。

「塩ラーメン」。動物系を7時間炊いたのち、乾物系を合わせておいたスープを使用する。出汁を採る丸鶏、コンブ等の分量を、新松戸時代よりも大幅に増量することで、味蕾に触れた瞬間、素材の滋味が味覚中枢を直撃するフルボディの味わいを実現。細さや茹で加減に留意しながら手掛けた自家製麺の啜り心地も極上だ

満を持して新天地へと移転! 更なる進化&深化を遂げた1杯に舌鼓

今般、満を持して新松戸から『麺響万蕾』の跡地へと移転した同店。ラーメン作りに特化した厨房を入手したことで調理の幅が拡がり、提供する1杯の完成度も飛躍的に向上した。
現在、提供する麺メニューは「白醤油」「醤油」「塩」の3種類。鶏ガラ・丸鶏・豚ゲンコツを丁寧に炊いた動物系出汁と、乾物の滋味を詰め込んだ魚介出汁とを絶妙なバランス感覚で重ね合わせたスープは、どのカエシにも着慣れた肌着のように馴染む研鑽のたまもの。饂飩用の粉である中力粉を配合したしなやかな自家製麺も、スープとベストマッチ。

〈伊原 秀和 店主インタビュー〉
田中(以下田):この度は、みのり台での開店おめでとうございます。前回は『ずるっと千葉』の新店枠にご登場いただきました。今回はインタビュー枠です。では早速質問を。いかがですか? 新店舗でのラーメンの作り心地は。
伊原(以下伊):最高です!新松戸の店は元々レストランバーで、ラーメンを作るための設備がありませんでした。ガスも通っていなかったので、バーカウンターにカセットコンロとIHヒーターを持ち込んでラーメンを作っていたんです。これが火力が中々安定しなくて… (笑)
田:それは大変だ!
伊:今の店にはラーメン専用の設備があるので、特に麺茹では楽になりました。茹でた後の麺の状態も、カセットコンロとは別物のように良好で (笑)。
田:スープの内容も、前と変わりましたか。
伊:出汁を採る素材の量は、明らかに増えましたね。老鶏の丸鶏は、価格の割に深みのある味が出せるので重宝しています。コンブも結構増やしましたよ。
田:確かに、素材感は抜群ですね。啜った瞬間、天然素材のうま味が口いっぱいに拡がりました! 伊原店主はラーメンの食べ歩きも精力的にこなされていますが、食べ歩きによって得られた、ノウハウなどはありますか。
伊:食べ歩きからは「ここをこのようにすれば、こう美味しくなる」といった気付きをいただいていますね。
田:『ニュー松戸』のラーメンの味の根本はそのままに、得られた「気付き」をブラッシュアップのための一要素として採り入れる。そんな感覚でしょうか。
伊:はい、まさにそんなイメージですね。
田:最後に、今後の抱負をお願いします。
伊:歴史と伝統がある老舗の味が好きで、自分もそんな1杯が作れるようになればと思います。個性的・先鋭的ではないけれど、親子孫の三代が長きにわたって足を運び続けてくれるような普遍的な味わい。それが、私が理想とするラーメンです。
田:今日はありがとうございました。

ラーメン ニュー松戸

住所 千葉県松戸市稔台1-1-17

営業時間 11:30〜15:00、18:00〜21:00

定休日 日曜

駐車場 なし(近隣にコインパーキングあり)

お問い合わせ ☎なし


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