博多長浜らーめん もりや《松戸市》|【ラーメン官僚 田中一明の月刊ずるっと千葉】

博多長浜らーめん もりや《松戸市》
(「月刊ぐるっと千葉」2023年12月号掲載)

※掲載内容は取材当時のものです。営業時間、メニューなどは現在変更になっている場合があります。また、閉店になっている店舗もありますので、ご注意ください。

「らーめん」。東京足立区の『田中商店』と並んで、一都三県における豚骨ラーメンの「頂」に君臨する不朽の名杯。カエシに、薄口醤油、精製塩などのほか、溜まり醤油を溶け込ませることで、深みと広がりのある味わいを生み出すことに成功。麺は、本場・福岡から取り寄せた『トリオ製麺』の細ストレート。軽快な啜り心地が瞬時に食べ手を虜にする、稀代の傑物だ

博多純豚骨ラーメンの金字塔!規格外の風味とコクは「本物」の証

「意外かも知れませんが、当店に足を運んでくださるお客さんの年齢層は40~50代が最多。そんなお客さんの好みに寄り添うため、当店では、油を可能な限り排した優しい1杯を徹底的に追求しています」。
そう語る守谷店主は、一都三県における純豚骨ラーメンの歴史を語る際には必ずその名が登場する、押しも押されもせぬレジェンド。豚頭・豚足・豚ゲンコツ・背脂からうま味の粋のみを余白なく切り出したスープは、味わい穏やかでありながら、風味・コク共に規格外の領域へと到達。110%を誇る替玉注文率も大いに納得だ。

〈守谷 武 店主インタビュー〉
田中(以下田):よろしくお願いします。守谷さんには、別の媒体(『TRYラーメン大賞』)でも、常連店として大変お世話になっています。しかも守谷さんと私は1972年生まれで同い年。今日は気楽にやりましょう。
守谷(以下守):よろしくお願いします(笑)。
田:まず、『もりや』のラーメンを美味しく食べる秘訣を伺います。豚骨ラーメン専門店は、営業中もスープを炊き続けるのが一般的ですよね。なので、朝はサッパリ、夜はコッテリといった具合に、時間によってスープのテイストが変わることが多いと思います。守谷さんが一番おススメだと考えている時間帯は何時ですか。
守:個人的には、夕方のスープが一番好きですかね。
田:『もりや』さんなら、私は開店直後のスープが一番好きかな、フレッシュな感じがして。好みは人それぞれですね(笑)。
守:この地域は40〜50代の住民が多く、実は、ウチのお客さんもその年代の方が過半を占めます。なので、油にできるだけ頼らない優しいスープを作ることを心掛けています。
田:40〜50代がボリュームゾーンというのは意外でした!油に頼らずに、純豚骨を美味しく作るのは大変でしょう。
守:カエシを除けば、ラーメンの構造上、うま味は骨からしか採れません。なので、炊き方が重要ですね。どう骨を炊けば、質量ともに満足できるレベルのうま味が得られるか。特に最近は物価が上がり、コストを切り詰める必要があるので、調理工程に一層の緻密さが求められます。
田:そういう努力の結果、1杯750円の価格設定が実現できているわけだ。100円で替玉できるのも、お客さんにとっては非常に嬉しいはずです。
守:ウチ、替玉注文率が110%なんですよ。ほぼ全てのお客さんが替玉を頼み、10人に1人は替玉を2玉召し上がっている計算です。
田:凄い!話を聞いている内に、替玉を頼みたくなっちゃいました(笑)。これからも頑張ってください。

博多長浜らーめん もりや

住所 千葉県松戸市松飛台112-26

営業時間 11:00〜14:30、17:00〜20:00(木曜・日曜は昼営業のみ)

定休日 月曜

駐車場 無料(6台)

お問い合わせ047-389-9770


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