【変更】ISEEBISOBA ITO《東金市》｜【ラーメン官僚 田中一明の月刊ずるっと千葉】

ISEEBISOBA ITO《東金市》
（「月刊ぐるっと千葉」2024年4月号掲載）

※こちらのお店はリニューアルしています。

「伊勢えび出汁中華蕎麦（塩）」。塩ダレは、シママース・岩塩・藻塩など５種類の塩をブレンドした上で、煮干し・節・ドンコのうま味を溶かし込んだ手間ひまの塊。海老一辺倒ではない重層的な味わいが、物語性豊かな食べ口を生む

芳醇な海老の香りに恍惚！ 八日市場の名店『麺屋いとう』が拓く第２章

2023年11月20日、匝瑳市にある超人気店『麺屋いとう』が、満を持してセカンドブランドをオープンさせた。それが、この『ISEEBISOBA ITO』だ。
「１号店のＧＷとお盆の限定商品として、海老と水だけでスープを採ったラーメンを提供したところ、これが予想以上に好評で。このラーメンをより多くの人たちに味わってもらいたいと考え、この２号店では、思い切って『伊勢えび出汁中華蕎麦』を基幹メニューに据えました」。
そんな伊東店主の言葉どおり、「伊勢えび出汁中華蕎麦」のスープは、伊勢海老とオマール海老を１：１の割合でブレンドし、３、４時間かけて丁寧に炊き上げた、完全なアニマルオフ仕様。着丼すると同時に華やかな海老の香りが宙を舞い、鼻腔を心地良く刺激。
「スープがアニマルオフなので、ラード油を使うことで動物性のうま味を補充しています」。このひと工夫により、終盤まで食べ飽きない幅のあるうま味の演出に成功。見目鮮やかなトッピングの海老団子も手作り。丁寧な仕事ぶりが随所に垣間見える優良杯だ。