麺屋 祐 TASUKU《茂原市》
(「月刊ぐるっと千葉」2024年4月号掲載)
※掲載内容は取材当時のものです。営業時間、メニューなどは現在変更になっている場合があります。また、閉店になっている店舗もありますので、ご注意ください。

「特製みそつけ麺」。本品には、清湯スープを使用。一時期は、タレに5種類の味噌を用いていたが、より研ぎ澄まされた味わいを目指して素材の「引き算」を重ね、使用する味噌を2種類へと厳選。リッチな甘みが印象深い背脂は、精肉店から新鮮なものを取り寄せ、丁寧に雑味を除去した上で使用。濃厚なスープをしっかり受け止める『菅野製麺』の太麺も、啜り応え満点だ
3度の災害被害にも耐え抜き地域に貢献! 茂原市を代表する名店
「2011年11月の開業から約12年。その間、この店は台風や豪雨で3回も水没しましたが、店を畳むことなく、今日まで乗り切ることができました。これも、当店を応援し支えてくださるお客さまのおかげです」と、感謝の意を述べる伊藤店主。
そんなお客さんの熱い想いに応えたいと、同店では「みそらーめん」「醤油らーめん」「魚介つけ麺」「みそつけ麺」「まぜそば」等、多種多様な麺メニューを提供。清湯、魚介、白湯の3種のスープを用意し、縦横無尽に使いこなすことで、全くタイプを異にする味を見事に作り分けている。
〈伊藤 圭祐 店主インタビュー〉
田中(以下田):よろしくお願いします。今回いただいた「みそつけ麺」、とても美味しかったです!
伊藤(以下伊):ありがとうございます。
田:この店舗は、近くにある河川の氾濫等により、これまでに何度も浸水したと聞きました。それでも、2011年の開業以降12年余りにわたって営業を続けてこられた。店主をそこまで奮い立たせる原動力って、何なのですか。
伊:この店舗は、開業から数えると3回水没しています。特に、2023年9月の台風13号による被害は酷いもので、店内は見る影はないほどの惨状に。寸胴などの調理器具も完全に流出し「もうダメかな」とも思いましたが、お店に足しげく通い続けてくれている常連の皆様方の応援、励ましの声に後押しされ、営業継続を決意しました。
田:なるほど。お客さんの応援がなければ…。
伊:はい、とっくの昔に、別の場所に移るか店を閉めていたと思います(笑)。
田:提供されている商品が、麺メニューだけでも10種類以上ありますが。
伊:お客さんの好みは様々ですから。開業から徐々に提供メニューを増やし、ここ3、4年は、このラインナップで営業しています。
田:種類が多いと、作り分けが大変じゃないですか。
伊:メニューごとの作成手順や作る際のオペレーションを、あらかじめ具体的に決めておけば、何とかなるものです。当店では、清湯、魚介、白湯の3種のスープを用意し、モノによって使い分けています。
田:感服です! 最後に読者の皆様に向けてひと言。
伊:今、この店があるのは。常連さんをはじめとするお客さまのおかげ。開業当時、高校生だった方が家庭を築き、お子さんを連れて食べに来てくれる。嬉しいものですよ。
田:ありがとうございました。
麺屋 祐 TASUKU
住所 千葉県茂原市八千代3-12-1
営業時間 平日 11:00〜15:00(LO14:45)、17:00〜21:00(LO20:45)/土日祝 11:00〜21:00(LO20:45)
定休日 水曜の夜、木曜
駐車場 無料(9台)
お問い合わせ ☎0475-47-3369
リンク
▶️ ラーメン官僚 田中一明の月刊ずるっと千葉【アーカイブ】