麺屋 黒べぇ《市原市》
(「月刊ぐるっと千葉」2024年7月号掲載)
※掲載内容は取材当時のものです。営業時間、メニューなどは現在変更になっている場合があります。また、閉店になっている店舗もありますので、ご注意ください。

「濃厚鶏白湯トマト」。佐倉の実力店『丹治』から麺を取り寄せる、3日かけてトマトソースを作るなど、あらゆるパーツにこだわり抜いた逸品。季節に応じて変えるというトッピングもお楽しみ要素だ。千葉県産林SPFポークの肉を用いた餃子もジューシーな肉汁が五臓に沁みわたる佳作
キラリと光る個性! 洋食の技法を巧みに採り入れた革新的優良杯
「この場所で営業されていた『麺屋こはく』が、惜しまれつつ昨年5月に閉店。親交が深かった店主の志を受け継ぐべく、1年かけて独学でラーメンの製法を研究し、本年4月、同店の跡地に開業したのが『黒べぇ』です」。
そう語る三島店主は、同店の2軒隣で料理店『トラットリア・イ・ルミナーレ』を営む、現役のイタリアンシェフだ。
複数の麺メニューを提供するが、特におススメしたいのが、店主の個性と経験が余すところなく投影された「濃厚鶏白湯トマト」。
スープは、鶏ガラと鶏肉を6時間かけて炊き上げたもの。「煮込む前に鶏ガラをオーブンで焼き、濃度調整に米粉を活用する(デミグラスソースの製法の応用)など、随所に洋食の技法を採り入れました」。トマトソースは、『イ・ルミナーレ』の料理にも使われる本格派だ。
スープを啜ると、トマトソースのフルーティーな風味が快楽中枢を直撃。食べ進めるにつれて勢いよく伸び上がる鶏滋味も、圧巻のひと言に尽きる。このトマトと鶏の競演に魅了されない者はいないだろう。
麺屋 黒べぇ
住所 千葉県市原市北国分寺台1-8-1ドミール陽水1F
営業時間 11:00〜15:00(LO14:30)、17:00〜21:00(LO20:30)
定休日 無休
駐車場 無料(共用12台)
お問い合わせ ☎070-5591-9683
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