ぐうらーめん《山武市》
(「月刊ぐるっと千葉」2024年9月号掲載)
※掲載内容は取材当時のものです。営業時間、メニューなどは現在変更になっている場合があります。また、閉店になっている店舗もありますので、ご注意ください。

「ぐうらーめん(チャーシュー2枚入)+薬味(玉ねぎ)」。チャーシューのクオリティを上げ、塩っぱさを抑え、分厚いコクを出す。「理想の味に到達するまでに、創業から15年を要した」という1杯は、ひと口目から食べ手を丼の世界へと没入させる魅力を誇示。「味の濃さを自由に調整できるように」と、卓上に「ラーメンのたれ」を用意するなど、あらゆる客のニーズに寄り添おうとする姿勢にも好感が持てる
15年かけて理想の味を実現!1日900杯を売り尽くすザ・レジェンド
1986年に東金市で創業し、長年にわたり大人気店として君臨し続けてきた『ぐうらーめん』。そんな同店が店舗の老朽化により、2024年6月2日付で山武市成東へと移転。成東の地においても早速、50ある客席が常時埋まり続ける活況を呈している。
提供するのは、移転前と変わらず「ぐうらーめん」及びそのバリエーション。千葉のご当地麺「竹岡系」をベースとしながら、膨大な歳月をかけて徹底的なブラッシュアップを施したスープは、啜れば啜るほど体感的なコクが増幅。重層的な味わいに脳内からドーパミンが噴き出す名品だ。
〈平野 正幸 初代店主・平野 貴之 二代目店主 インタビュー〉
田中(以下田):東金で圧倒的なレジェンドとして君臨してこられた『ぐうらーめん』さんへのインタビューということで、柄にもなくドキドキしています。早速ですが、この度、東金から成東に移転されたのはどうしてですか。
初代(以下正):旧店舗が老朽化したことが最大の理由です。良い物件を探していたら、ここが見つかった次第です。
田:なるほど。貴店の創業は1986年。随分昔の話になりますが、創業当時、この味のラーメンを出そうと決めた理由があれば知りたいです。房総エリア一帯では、当時から醤油を強く利かせたラーメンが日常的に食されていましたが、東金・成東辺りもそうだったのですか。
正:1980年代当時、店こそあまりありませんでしたが、この地域でも「竹岡系」の人気は根強いものがありました。なので「竹岡系」をベースにしたラーメンを出せば、支持を得られるのではないかと考えました。
田:「ぐうらーめん」のベースは「竹岡系」だったんですね!ただ、実際に戴いてみて、他の「竹岡系」とは異なる、貴店ならではのオリジナリティも感じました。
正:自分が理想とする味を追い求め、創業時から15年の歳月をかけて、味を改良しましたから。チャーシューのクオリティを上げ、スープの塩っぱさを抑える代わりにコクを深化させる。試行錯誤の連続でしたよ(笑)。
田:大変な努力をされて、大繁盛店という「今」があるのですね。平野さんが、お店を営む上で最も大切にしていることは何ですか。
二代目(以下貴):お一人様から家族連れに至るまで、あらゆる客層に目を配ることですね。中には世代を超えて足を運び続けてくれるお客さんもいます。ありがたいですね。
田:お客さん第一の姿勢は、麺量にも表れていますね(笑)。
貴:父の創業時からずっと、麺量は通常のラーメンよりも多い150gに設定しています。お客さんに満足して帰ってもらいたい。その一心ですね。
田:素晴らしい心掛けですね。感服しました!
ぐうらーめん
住所 千葉県山武市成東646-2
営業時間 11:00〜20:00(LO19:50)
定休日 水・木曜
駐車場 無料(60台)
お問い合わせ ☎0475-78-5006
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