ラーメン かいざん本店《習志野市》|【ラーメン官僚 田中一明の月刊ずるっと千葉】

ラーメン かいざん本店《習志野市》
(「月刊ぐるっと千葉」2024年10月号掲載)

※掲載内容は取材当時のものです。営業時間、メニューなどは現在変更になっている場合があります。また、閉店になっている店舗もありますので、ご注意ください。

「かいざんらーめん」。「ネギラーメン」をベースに、2枚のチャーシューと3枚の海苔が追加されたボリューミーな1杯。1日数百杯もの売り上げを誇る同店のラーメンの内の約7割のシェアを占める1番人気商品だ。鶏ガラを使わず豚素材のみで炊き上げたスープは、ネギとの相性も抜群。同店の真髄を体感したいのならば、この1杯で決まりだ

豚のうま味&コクを巧みに落とし込んだスープが、垂涎の味わい!

1988年の創業から30年以上にわたり、湾岸エリアを代表する実力店として君臨し続ける『かいざん』。そんな同店が提供するラーメンは、熟練の職人が、豚骨・煮豚・背脂・生姜・ニンニク等の素材を縦横無尽に駆使して紡ぎ出すスープと、名門『酒井製麺』のモッチリ麵とのコラボで魅せる1杯。
サラリとした口当たりでありながら圧倒的なコクを誇るスープは、1日の営業で、2時間ごとに12㎏ずつ、計9回寸胴へと投入される煮豚のうま味が凝縮されたもの。その味わい深さたるや、啜り上げた瞬間、頬が落ちそうになるほどだ。

〈猪原 泉社長インタビュー〉
田中(以下田):本日は、千葉のレジェンド店のお話が聞けるということで、社長との対面を待ち侘びておりました。最初に、どうしてもお伺いしたかったことがあるんです。貴店は以前、『ニューラーメンショップかいざん』と名乗られていましたが、ある時期から『ニューラーメンショップ』の文字を外されました。どのような意図だったのでしょうか。
猪原(以下猪):スマホ等で情報が気軽に遣り取りされる時代となり、これからは『ニューラーメンショップ』のひとつとしてでなく、『(株)かいざん』という先代(父)が作った会社の名を広めたいと考えるようになりました。そんな折、店の看板が古くなり、作り直すことになったのです。これは良い機会だと思い、屋号を『ラーメンかいざん』に変えました。
田:長年の謎が解けました! 現在、この本店を含め県内等に4店舗を構えていますが、スープは一ヶ所で作り、各店舗へと持ち込んでいるのですか。
猪:スープは4店舗とも店炊きです。スープの「タネ」をシェアし、それをベースに、日々スープを継ぎ足しています。
田:手間ひまを掛けているんですね!ちなみに、店舗ごとに味の違いはあるのですか。
猪:基本的に、味の違いは生じないようにしています。私が各店舗を巡回し、定期的にチェックすることで、同クオリティの味が提供できる態勢も整えています。
田:『かいざん』の味の特長をひと言で言い表すと、どんなものと言えるのでしょうか。
猪:サラリとしたテイストでありながら、うま味が明確な1杯ですね。
田:鶏ガラを使わず、あまり強くは濁らせない。『かいざん』のようなタイプの豚骨醤油ラーメンはありそうで、実は、なかなかありません。オリジナリティがあるから、リピートするお客さんが量産される。何を隠そう、私もその一人です。
猪:ありがとうございます!

ラーメン かいざん本店


住所 千葉県習志野市谷津6-21-4

営業時間 8:00〜25:00

定休日 月曜、月に1回火曜(詳細は店舗Instagramを参照)

駐車場 無料(15台)

お問い合わせ047-475-8603


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