油そば専門店 油カダブラ 《船橋市》｜【ラーメン官僚 田中一明の月刊ずるっと千葉】

油そば専門店 油カダブラ 《船橋市》
（「月刊ぐるっと千葉」2025年5月号掲載）

※掲載内容は取材当時のものです。営業時間、メニューなどは現在変更になっている場合があります。また、閉店になっている店舗もありますので、ご注意ください。

「カレー油そば（200ｇ）」。素材の滋味を凝縮させた濃厚豚骨魚介スープに『㈱インディアン食品』のカレーパウダーとソースを合わせたタレを合わせる。味蕾を鋭く穿ち味覚中枢の核心部を貫く濃密な味わいは、唯一無二だ

濃密さが桁違い！ 千葉を代表する作り手が繰り出す本格派油そばに悶絶

「近年、原材料費が高騰し、ラーメンも値上がりする一方です。もちろん、油そばも例外ではありませんが、それでもまだ、１杯に用いるスープの分量が相対的に少ないため、値上げ幅を抑えることが可能です。考え方は人それぞれですが、私は、自分が作るラーメンはリーズナブルな価格で提供したい。ならば、油そば専門店を立ち上げるしかないと考えたのです」。
そう語る荒木店主は、千葉を代表するラーメンづくりの名手のひとり。『麺屋あらき竈の番人』など、県内に数店舗を構える『麺屋あらきグループ』の盟主だ。
そんな店主が昨年、「ラーメンの価格をこれ以上上げたくない」と、『竈の番人』など、グループの既存店舗を整理。新たに開業した『油カダブラ』に、各店で提供していた汁なし系商品を集約させた。現在、同店では５種類の油そばを堪能することができる。
スープは濃厚豚骨魚介と煮干しの２種、タレは醤油、塩、カレーの３種を用意するこだわりよう。５種類とも極めて完成度が高く、全種類をコンプしたくなること必至だ。